アウトドアグッズ Out Door Goods


このツアーを通じて、オレは自分が予想以上にブラジル人になってしまっていることに気がついて、愕然とした。このツアーというのは日本の熱帯魚好きの仲間に頼まれたツアーのことだ。旧知のダチを中心に3人の男がブラジルに熱帯魚ウォッチングにやってきたのだ。いつもは抜け目なく周到に準備する The Amazon Touch の面々も、今回は組織の再編とかいろいろあって準備がやや泥縄式だった。オレはそのことで少し心配していて自らツアーマネージャーとして参加した。結果的にはいろいろハプニングはあったものの、それぞれ楽しんでもらってまぁいいツアーだったと思う。

しかし、はなしはこのツアーのことではない。オレが愕然としたのはツアーの参加者の装備とオレタチ The Amazon Touch の装備の差についてだ。日本から来たツアー参加者はこのツアーに合わせいろいろ装備を購入したらしく、どれもピカピカでブランド品であり、我々の装備はデジカメを除いてどれも旧式のものだったことだ。

簡単にいえば冷戦末期のアメリカ軍とロシア軍位の差があったといえるだろう。このままこの装備を放置しておくと、いずれアメリカ軍とアフガンゲリラくらいの差になっていくことをオレは明確に予見した。

アマゾンの熱帯魚WATCHINGに欠かせないWATER SHOES、参加メンバーはNikeとかメレルのもの。対する The Amazon Touch はゴム草履か裸足、トラベルバッグも参加メンバーはROWPROのカメラバッグ、 Zero Point、Mizuno の Super Star、対する The Amazon Touch はマナウスの屋台で買ったただでかいだけで開口部がすぐ壊れること保証付きのカメローバッグ。時計も参加メンバーは200Bar防水、対する The Amazon Touch は、日常生活防水ですぐ曇るやつと、リューズがすでに壊れている元ダイバーウォッチ。参加メンバーはGPS+パソコンで移動水路を原子力潜水艦のように
正確にトレースしているのに対し、 The Amazon Touch メンバーは、気合いと記憶。

これはイカンーとおれは思った。オレはもともとグッズが好きだったから、長く使えるイイものを揃えるのは得意だと自負していたのだがーこんなに旧式になるとはーこれにはいろいろ理由がある。まずブラジルでは欲しくても、ほとんどOut Doorの一流品は売っていないから入手できない。さらに為替の悪化に端を発するFinance的なNegativeな要素で、 The Amazon Touch に知らず知らずムード的に”使えるものはボロくても使う”という思想が蔓延し装備の更新、新配備が行われなくなっていた。結果的にーボロイのに疑問を持たず使いつづけるーという、まさに”ブラジル化”しつつあったのだ。ブラジルのスタンダードでみると The Amazon Touch の装備は、これでもいいほうだからさらに始末が悪いということもある。

オレは東京に帰った時は値段などあまり気にせず、イイモノばかりを買っていた。でも今年2月に帰った時は新宿の裏通りで何を血迷ったかボロイ無名のDAY PACKをつい買ってしまった。案の定すぐ壊れ使いものにならなかった。ダイバーウォッチも安物を買ってすぐリューズが壊れた。

しかし とくにOut Door Goodsは南極北極を除けばアマゾンとパンタナルという世界最高レベルのOut Door Filedで使うから品質の差がモロでるのだ。こういうもので妥協は許されないー

ゴイアニアに戻ったオレは大いに反省し The Amazon Touch の装備を一新することを誓った。そして、一日中サイトをあちこち見まくって最新のOut Door GoodsやDiving Goodsをチェックしまくった。ブラジルでは手に入らないものばかりだーでもいろいろな入手ルートがあるから何とかなるだろう。

そうえいば、9月にカナダからダチのOliverという冒険家がブラジルに写真撮影に来たときにこんなことがあった。オレは彼にオレのためのダイビングの重機材を持ってきてくれるように頼んだのだ。オレはカナダのサイトを調べまくり、安いUSD600ドルくらいのセットを買うよう依頼した。すると彼からすぐ返事が来てー お前の選んだものでもいいが、オレに選ばせてくれないか、少しの値段の差でずっといいものがあるーと申し入れがあったのだ。

オレは彼に任せることにした。ゴイアニアで彼がオレのために購入した重機材を見たとき、これはすごくいい品質のものだなと直感した。見た目が安物とまるで違うのだ。
サイトで調べてみるとそれぞれそのブランドの最高のモノが選んであった。OceanicのTransmitterつきダイビングPC、Iceなんとかという小型で軽いオクトパスCressi Subの高価なBC、まるでモノが違う。オレは完全に満足した。値段は”少しの差”ではなくてオレの想定した予算の数倍だったがー

今後2年間の間に The Amazon Touch メンバーの装備は一新されるだろう。そしてアマゾンやパンタナルで十分サバイバルできる”Full Metal Jaket”になるだろう。

そう願いたい。

by フェリックス 2008年1月

 

 

 

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