運転免許失効


今回の帰国では、失効していた普通自動車免許を取り戻すという大きな目的があった。

わたしの勝手な思い違いで、海外にいる間に自動車免許が失効してしまっても、5年以内だったら普通に取り戻せると思っていた。ところが、いざ、帰国を決意していろいろと調べると普通に取り戻せるのは「失効後三年以内」ということが判明した。せっかく取得した運転免許をなくしてしまうのだろうかと不安が横切ったが、警視庁のHPの説明によると「やむを得ない事情が平成13年6月19日以前に生じた場合は、失効後3年を過ぎてもその事情が止んで1か月以内であれば申請できます」あった。

ブラジル生活ですっかり【平成】という感覚にうとくなっていたわたしだったが、今年の平成19年から逆算するとわたしが日本を離れたのは「平成12年」ということが判明♪なんとか免許を取り戻せるということが分かりほっと胸をなでおろした。

日本の友人にお願いして、免許を取り戻すために必要な手続きを調べてもらうと「実技試験は免除されるが筆記試験を受けないといけない」ということがわかった。急遽、筆記試験のための問題集を日本より送ってもらい試験に備えることとした。

問題集はブラジルを発つ1週間前には到着したのだが、なんせバタバタと毎日が過ぎ去り、幸か不幸か世界最長の約25時間のフライトと乗り継ぎの待ち時間を利用して問題集を制覇することとなった。

それにしても、世界一の印刷技術を誇る日本の問題集は、ぼんやりとした鮮明さに欠けるブラジルの印刷物を見慣れたわたしの目には、初めてハイビジョンの映像を見た時と同じような感動を与えてくれた(笑)ちなみに、わたしは、普通の人があんまり読まないような本の「はじめに」とか、お菓子の裏箱とかを読むのが好きである。そして、この問題集のはじめには、「三回やれば必ず受かる」と豪語してあtった。とはいえ、落ちることはできないという信念の下、この問題集を完璧にマスターすることを誓って飛行機に乗り込んだのであった。

サンパウロでの待ち時間を含め長〜いフライトで充分の時間があったのが功を奏して、日本に到着した時には、問題集の9割5分くらいは完璧にマスターできた。それにしても、わたしが大学生の時に受けた試験の内容とは目まぐるしく変わっていてびっくりした。

東京の知り合い宅にお世話になったので、東京都内の運転免許試験場のどの場所でも試験を受けることができたが、駅から最も近いということを理由に「江東運転免許試験場」で手続きをすることに決めた。

そして、日本に到着した次の日の午前中にさっそく試験場へと赴いた。窓口は意外に空いていて、免許を失効した旨を説明すると担当の男性係官は必要な書類を準備して、サクサクと手際よく説明を始めた。ブラジルの、担当によって全く違った手続きを課せられ、我慢比べを強いられる各種手続きに慣れたわたしにとっては、この係官がまるで神様のようにさえ見えたものだ。わたしが7年ぶりの帰国であることを知った彼は、わたしが時代の流れについていけないのではないかと心配したのか、普通だったら自分で記入しないといけないようなことも記入してくれたりした。

ちなみに彼の説明によると、もしもわたしがブラジルの運転免許を持っていたら、筆記試験なしで失効した免許を復活させることができたらしい。が、ブラジルの免許のないわたしは、筆記試験は免れなかった。午後の筆記試験の受付ぎりぎりに窓口に行ったわたしに、なんとか間に合うように急いで書類を整えてくれたけれど、住民票があった方がベターだということになり、次の日に改めて赴くこととなった。そして、その親切な係官は次の日に別の人が担当になっても確実に分かるように、全ての書類をきちんと書き上げてくれたのだった。

by あっこちゃん 2007年7月

 

 

 

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