ブラジル生活あれこれ  マザコン


ブラジル男性の恐らく90%は、マザコンではないかと密かに思っている。

もともと、ファミリアの国で親友は兄弟とか従兄弟だったりする国だから、彼らの話には常にファミリアが登場するとはいえ、それ以上にブラジル男性の口から「mãe」がよく登場する。そして、「僕のママインがこういった」「ママインがこんな素晴らしい料理を作る」という内容だったりするから、マザコン男によい印象を持ってない日本人からすると、どんなにかっこいい男だったとしても、自分の中でその男性の価値がいっきに下がっていたものだった。

英語の「mother complex」が日本の「マザコン」の語源になっているから、アメリカでも多分「マザコン」は、恥ずかしいと思われる現象だと思う。とはいえ、ファミリーの国ヨーロッパラテン系は、多かれ少なかれ「マザコン」率は上がるはずだけど。。。

とはいえ、ブラジルでよく見掛ける光景で、中学生とか高校生くらいの男の子がお母さんとまるで恋人同士のように寄り添って歩いてたりする。初めてその光景を目にした時は、お母さんが病気かなんか付き添いが必要で一緒に出かけているのかと思ったくらいだ。

わたしがサロンをやっている時にも、大きな息子を連れた母親がやってきては、息子を差し置いて髪型を美容師に指示したりすることもよくあった。こういう息子達は、一歩間違えると「お釜ちゃん」っぽかったんだけれど、「僕のママインが。。。」は、逞しい男の人の口からもよく聞く。

そして、最近、ブラジルで特にマザコンが育つのは、治安が悪いのが原因しているのではないかと思うようになった。

例えば、これは、中の下くらいの階層以下だと思うけれど、昼間に家族全員が出払って、母親一人が残されると危険だからということで、何人か男兄弟がいたら末っ子が母親と一緒にお留守番しないといけない場合が多いようだ。他にも、息子がいる母親は、ちょっと大変な買い物などがあると息子に持ってもらうために一緒に出掛けたりする。

こういう風に母親と一緒に時間を過ごすことが多くなるとどうしても地球の中心が母親になって、なんかあると「僕のママインが」と口にするようになるのではないかと考えたりする。

上記の考えは、わたしがほんの4年くらいブラジルで生活して思ったことだから、これから先、別の原因を見出すかもしれないが、いずれにせよ、この国では母親というものがすごく大切に扱われる環境であるのは確かだ。

by あっこちゃん 2006年8月

 

 

 

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