ブラジルで視力矯正の手術 2


家に戻ってサンダルを履きかえようと他のサンダルを物色するが、普段使いのものは買い替え時期で都合のいいのがなく、ヒールのある靴でないと嫌がるブラ男の手前、踵が鉄製の変わったハイヒールを履く羽目になってしまった。

そういえば、ブラ男の姉がネットで手続きができるようなことを言っていたような気がしたので、パソコンで保険のサイトにアクセスしている間にブラ男は姉に電話していろいろと聞いていた。というより、病院に行く前に聞いとけ!という感じだが、常時こうである。

結局ネットではできないことが判明して、「Vapt Vupt」といういろいろな公的支払が素早くできると銘打って開かれた施設へと向かった。ゴイアニアの街はこじんまりといしているし、我が家はどこへも結構近い位置にあるから、15分ほどで到着。車から降りて建物に行く歩道はでこぼこが多くて、よく目が見えずにヒールの高いサンダルで慎重に歩こうとしているわたしをお構いなく、ズンズン早足で歩くブラ男に遅れないように歩いていると、足をへこんだところに取られて思いっきり足首を捻ってしまった。痛みとムカつきを当てつける相手はモチロン、ブラ男となるのだが、ブラ男にはなぜわたしが怒っているのかよく理解できない様子だった。

受付で番号札を貰った時、マヌケにも保険カードを家に忘れたことに気づいた。。。

ネットでできるかもしれないと、PCの所に持って行って、そのまま忘れたのである。。。この時点で今日眼科の検査を受けるのはほぼ諦めたわたし。。。くじいた足首がズキズキ痛んでいた。。。一方、ブラ男は諦めずに、受付の女性にヘラヘラ笑いながら何か方法がないか聞いていた。ブラ男には、うまくこういう堅そうな雰囲気の人たちに取り込むという変な特技がある。で、多分、嫌な相手には教えてあげないような裏技を教えてくれた。

「カードを失くしたことにすればいいのよ。R$5で再発行してくれるから。」

ぐったり疲れていたわたし達としては家に取りに帰るのは億劫だったから、この方法を使うことにした。

「Vapt Vupt」とは「さっさとやる」というような意味があるし、確かにここの職員たちは手早く職務をこなしている。しかし、それ以上に客が多いから結局けっこうな時間待つことは必至である。わたし達の前には20人ほどが待っているようだったから、その間にブラ男は、車の税金がいくらか調べてくると言って2階に上がっていった。

20人もいるからどれくらい待つのかと思いきや、意外にサクサクと番号は進んで、あと5人くらいとなったから、なかなか戻ってこないブラ男を探しに2階へ上がって行った。2階はたいして混んでいなかったがブラ男は、なんやかやと係りの人と話し込んでいた。さっさと必要な書類だけ済ませればいいのに、あれもこれもとどうでもよさそうなことを聞くからやたらと時間がかかるのがブラジル流。。。

ブラ男に、もうすぐだから早く済ませるようにいってから、再び下へ降りる。その場にいないと飛ばされて、並びなおさないといけなくなるからモタモタしていられない。次はわたし達の番という時になって、ようやくブラ男がぐったりして戻ってきた。なんだか、交通違反のチケットがたまっていたらしく、支払わないといけないらしい。

わたし達の番になって、特に問題なく保険カードの再発行と前払いの手続きを済ませた。すると、処理をしてくれた職員が「ここ、よろしくね」と指さす。ふと見ると、職員側に見えないように目隠しのついたボタンが4つ並んでいて、ボタンのところに「悪い、普通、良い、すごく良い」と書いてある。職員の対応を評価するボタンだった。どうりで、もともと愛想のなさそうな老齢の女性の職員なのにがんばって愛想を遣っていると思った。よく見ると、全ての職員の前にこのボタンは設置されていた。なんか、もっと別のことに投資しろと思ったりもするけれど、ブラジル人は、サービス精神に富んだ国民性の上に、目に見えて評価されることが大好きだから一番効果があるんだろうと納得もした。

車の違反チケットを支払って、ようやく眼科の受付にたどり着いた時にはもう5時前になっていた。

(つづく)

by  あっこちゃん 2008年8月

 

 

 

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