ブラジルで視力矯正の手術 1


今年に入った頃だったか、目にゴミが入ったのをこすったのが原因で右目の白い部分に傷が入り、コンタクトレンズを一時的に使用できなくなった。

なかなか充血が取れず、左だけにコンタクトを入れると気分が悪くなるから、去年、たまたま購入したネットで3千円くらいの「家メガネ」が大活躍するのだけど、しょせん「家メガネ」、普段使いには当然問題があって、始終使える状態ではない。

で、以前から考えていた「視力矯正」の手術を決心することに。

ちなみに、わたしは高校入学間もなくハードコンタクトを使い始めて、社会人になって使い捨てのコンタクトにした。1週間継続使用の使い捨てのコンタクトにした時は、入れっぱしだから朝起きた時から目が見えるということに超感動したものだ。けれど、入れっぱなしは目に悪いということで、結局、2週間用を朝入れて夜外すという使い方に変えていた。

さて、「視力矯正」の手術は「レーシック」と呼ばれていて、名前の通り「レーザー」を使用した簡単な?手術のことである。

去年、日本に帰ったとき、たまたま知人がレーシックを受け、値段も20万くらいだったと聞き、日本で受けた方が安心で安いのでは???と思ったけれど、往復の航空運賃を考えると、割高になってしまう。確か、5年くらい前、ブラジルに来て間もなく、コンタクトレンズを購入するために行った眼科のお医者さんは、2000ドル費用がかかるといっていたけれど、今はいったいどうなってるのだろうかと知人に聞きまくった。

すると、意外にたくさんの人たちが、ここでも視力矯正の手術を受けていることが判明。そういえば、ブラ男がいつも「眼科」は、ゴイアニアに最高の病院があるといってたが、いつものように話半分に聞いていた(笑)

ちょうど保険も入手したし、保険のきく眼科をネットで調べると、ブラ男お勧めのゴイアニアで一番いいといわれる眼科もOKだったので、さっそく予約の電話をいれた。

まずは、保険の効く普通の眼科の検診を受けることにした。

到着した病院は、外観からはとても病院には見えないようなホテルっぽいデザインの建物。ここなら安心だと思いつつ、でも、何か変わったことを行おうとするとわたし達カップルには必ず天災が降ってくるから、ちょっとドキドキしながら駐車場から建物に向かった。そして、建物の脇にある噴水の横で、わたしの履いていたサンダルの底が【とれた】。。。

もう、その瞬間にわたしの脳裏には「やっぱり」という悪い予感がグルグルと渦巻くのだが、神経質なブラ男に悟られないように平素を装いつつ、踵のことを告げ、取れたとはいえ、まだ10%ほどなんとかくっついていたから、足を引きずるような妙な歩き方をしながら建物に入った。

建物は外もモダンだが中も吹き抜けのロビーの真ん中に螺旋階段という、まったくもって眼科風ではない。建物で働く人たちもなんだかフライトアテンダント風のかちっとした制服で、そのせいか妙に冷房がきいていた。

受付で眼科の場所を聞くと、螺旋階段を上がった中2階が眼科コーナー?になっているとのことで、片足を引きずりながら周囲の人に気取られないように階段を上がった。

中2階は、同じ間隔で区切られていて同じ配置で眼科が医者別に並ぶという不思議な空間になっていた。どのブースの待合コーナーもだいたい同じくらいの患者が待っていて、みな、どういう基準でドクターを選んだのか不思議に思いながら、わたし達が予約した先生のブースを探す。そして、その先生のブースは、一際待っている患者で賑わっていた。ちなみに、わたし達がこの先生にした理由は、保険の効くドクター一覧でこの病院の一番上にあった女性の先生だったからだ。なぜ女性かというと、ブラ男の助言で「女性の方がこういう繊細な手術に向いている」ということからだった。

さて、受付で保険カードと身分証明書を出すと、受付の女性が保険カードを手に取り「デビットで支払えるか確認してきます」と一言。わたしとブラ男は、いったい何の事だかわからずにキョトンとして待っていると、受付の女性が残念そうに「駄目でした」と戻ってきた。わたしは、踵が取れた訳はこれだったか。。。と思いながら、そういえば、保険カードを届けてくれたブラ男の姉が、なんだかそういうことを言っていたような。。。と記憶をたどりつつ、今日はもう無理だなぁと諦めモードに入っていると、ブラ男は、絶対今日診察を受けるんだと息巻いて、受付の女性にどうすればいいのか説明を受けていた。

受付の女性曰く、デビットで支払いができない場合は、保険の窓口で書類を作成してもらって一部前払いしないといけないらしかった。日本では到底想像も及ばない流れである。果たして、ホントに今日中に診察が受けれるのだろうかと思いながら、サンダルをはき替えるために一旦家に戻ったのだった。

(つづく)

by  あっこちゃん 2008年7月

 

 

 

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