冷蔵庫騒動 2 −事の顛末−


さて、LGの人が帰ったあと、お手伝いさんと2人で顔を見合わせてしまいました。

「水道屋を手配しないといけないなんて。。。。。」

「ホースは結構長かったから、届くかもしれない。」

との会話の末、冷蔵庫接続用のホースを取り出して、水道の蛇口から冷蔵庫付近まで伸ばしてみると、「届きそう!」

接続金具は2種類もついているし、すぐお店に電話して、ホースもつなげる人を呼ばないと!!黙っていれば、明日来るのはガスを入れる人だけに決まっていますからね。

電話をして、1人で両方できる人を 午前中に来てくれるように頼みます。
「Nota Fiscal のコピーを作っておいてください。それをうちの社員に渡すように。」と言われ、「でも、修理ではないんだから、必要ないでしょ。」と食い下がる私に、「とにかくいるのです。」の一点張りです。

ここでNota Fiscal の説明です。-------------------------------------------

ブラジルでは泥棒が多いので、正規に買ったものという証明がないと何も出来ません。引越しも州外に行くときには、基本的にすべてのものに「Nota Fiscal」が必要です。たとえ10年前に買った冷蔵庫だろうと、それがないと州境の警察で調べられたときに、没収されることさえあるのです。
修理や返品には、絶対、必要です。なくても修理しますというと、盗んだものやわざと部品を抜いて新しい部品を請求して、抜いた部品を売る人まで現れるからです。
とにかく、このように嘘のような話が、流布しているという大変な国なのです、ブラジルは!

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さて、次の日、朝食を食べに出かけたパン屋の近くで「Nota Fiscal」をコピーしてもらい、家でガスを入れてくれる人を待っていました。9時30分ごろ、やって来て---何とちゃんと午前中に来たんですよ。---ガスを入れにかかりました。 すぐに終わるのかと思ったら、2時間以上かかるとの事。  

大きなボンベと小さなボンベを持ち込んで、結構、大事でした。

その間にホースをつないでもらうことにしました。
ところが、水道管と接続金具、接続金具と元の蛇口の口径が違って、接続できないのです。仕方がないので、はずした蛇口を持って、金物屋に部品を買いに行かなければなりません。

この国は、1つの国の中に電圧でも110Vと220Vが州によって違うくらいですから、水道管の太さなんて、値段で色々と違うのだと思います。 まぁ、近くに金物屋があってよかったです。


なぜか流しの下の台が外れて、修理に来ていた家具職人のおじさんも重なって。。。

買ってきた部品を差し出して、待つことしばし。次なる問題が出現。

ブラジルの水道は、日本ほどカルキーが強くないとは言え、そのままでは美味しい水や氷が作れないので、フィルターがついているのですが、どこにつけるのかわからないと言うのです。

そのために来てるんじゃないの? と思いながら、マニュアルを見てみると冷凍庫の中にそれらしい場所があります。 ランプカバーをはずすように書いてあるので、はずしてみましたが、フィルターを入れられるようなところは、見当たりません。お兄さんも首をかしげながら、「つけなくてもいいのではないか?」と無責任な発言。

覚悟はしていたものの、イラつき度は、分刻みで上がっていきます。
あちこち開けながら、冷蔵庫側にフィルター取り付け場所があるのを発見したのは、又々、私!
でも、ランプカバーが外れない! もう少しで壊すところでした。そのとき、あまりにも遅いと思ったのか、お店から別な人がやって来て、「ここ、ここ。」と言いながら、ランプカバーをはずすこともなく、フィルター用のふたのようなものをはずして見せたのでした。
「初めから、わかるヤツを送ってよこせ!!」とわめきたいのを じっと我慢して、「良かった。」と言いながら、フィルターを取り付けたのでした。

最後には、ガスの具合を見ながら、「冷えすぎるようだから、少しガスを抜いときますね。」と言って、お兄さんが少しガスを抜き、バーナーで管を溶接して出来上がったのは、お昼の12時でした。

---ただガスを抜くだけだと、フロンガスが大気中に漂って、大気の温度が上がってしまうのにと、心配するのは、私だけでしょうね、この状況では。ハァー。

そして、主人と会社に出かけて夕方帰ってみると、今度は、よく冷えた冷蔵庫が私たちを待っていました。 幸せ〜と思ったのもつかの間、主人が「氷が2個しか出て来ない。」と怒っています。

水は出るのに、氷は一度出てきたら、後はほとんど出て来ないのです。製氷皿も半分は氷が入っていないのに、水が自動的に入る気配もない。やっぱり、壊れている? と本当にグッタリ。。。。。

氷とクラッシュアイス機能のところを押したり、何度も試しているうちに時間は、7時を過ぎています。お店にかけても埒が明かないだろうし、修理センターはもうしまっているだろうし、、、、、と考えあぐねていると、コールフリーセンターの電話番号が!

電話して、「今日、冷蔵庫を設置したのですが、氷が2個しか出ないんです。」と訴えると、「今日、ホースもつないだんですか?」と聞くので、「ハイ、つないで6時間くらい経ちます。」と答えると、「つないでから、12時間以上、普通は24時間くらいかかることもありますが、沢山の氷が出てこないのは普通のことです。もう少し、待ってください。故障ではありませんから。」とのお返事。

そうか、故障ではないのか、と安心と疑問がない交ぜになった気持ちを抱きながら、電話を切りました。

主人も「明日の朝まで待つしかないな。」とあきらめムード。

これで、明日の朝、氷が沢山でなかったら、とまたまた、グッタリ。
でも、今回は、夜の11時ころには沢山の氷が出てきて、ほっと胸をなでおろしたのでした。

数日たって、Casa Corという、インテリアデザイナーの作品会に行くと、果たして、我が家の冷蔵庫と同じ種類のものが、沢山使われていました。
「やはり、最新型だったのね。」とやっと溜飲を下げることが出来たのでした。

でも、冷蔵庫1台買って、こんなに騒動になる国って、他にもあるのでしょうか?
本当に修理やら、何やらに時間と手間のかかる国です。 あ〜、疲れた。。。。。。

ちなみにNota Fiscal のコピーは、請求されもしませんでした。私も渡さなかったのですが、いまだに催促の電話も来ていません。「絶対、必要」ではなかったのかしらん?

by  チロブラジル 2008年5月

 

 

 

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