冷蔵庫騒動 1


最近は、ブラジルでの物価高にあえいでいるので、高い買い物はする気がなかったのですが、冷蔵庫を買い換えることになりました。

家電製品を扱うお店で見つけたのが、韓国のLG社製のサイド バイ サイドの大型冷蔵庫です。アイスディスペンサーやミニバードアがついた最新型です。

まだまだ、フロストフリーが一般的ではないブラジルで、この機種を手に入れるというのは、清水の舞台から飛び降りるくらいの高額商品です。隣には、Electrolux社の旧モデルの現品限りという品も。金額で迷ったのですが、R$6,880.00がR$4,999.00でメーカー保証1年+お店保証2年という値引きに引かれて、LG社製に決定!しかも、48時間以内のお届けというブラジルではかなりのスピード配送。

さて、翌日、朝9時30分ごろ、「冷蔵庫のお届けです。」という連絡が!
早いこと早いこと。これがブラジルかと思うほど、わずか12時間くらいで届けられたのでした。

ただし、大型冷蔵庫。梱包材のままでは、エレベーターに入らない!
ブラジルでは、建築費用の節約と建築後の家具などの搬入が、基本的に関連付けられていないため、こういうことがよくあるのです。なぜか、素人の私の方が、どうしたら入るかということに詳しくて、即、「梱包材をはずしてからエレベーターに乗せて!」と指示を出します。ドアも「ノブをはずせば入るから。」とここでもドライバーを差し出したのは、私。

そして、所定の位置に収め、「2時間たってから、電気を入れてください。」と言われ、後をお手伝いさんに頼んで、会社に出かけました。

夕方家に着いて見ると、冷蔵庫の電源が入っていなくて、古い冷蔵庫もそのまま。あわてて、電源を入れたのですが。。。。。。。

何かおかしい。すぐには、冷えないかもしれないと思いながらも、全然冷える気配がありません。2時間くらい経てば、と待つことにしましたが、3時間経ってもまるっきり冷えない。

そこへ、友人がやってきたのを幸いと、「冷蔵庫がおかしいんだけれど、ちょっと見てもらえる?」こういう時、ブラジル人を友人に持つと頼りになります。ちょっと見て、「おかしい。」ということに。

買ったお店に電話すると、「領収書を持って来てくれれば、取り替える。」ということに。
心の中は、「え〜っ!何で私がまた行かなければいけないの?」と思いつつ、「取り替えてくれるって。」と友人に言うと、「それは、絶対におかしい!そんなに簡単に取り替えるはずがない。」と言うのです。

それからが大変、お店とLGのサービスセンターとに電話をかけてもらい、何と「LGから派遣された社員が設置しないで壊れた場合は、保証もなくなる。」との情報が。主人と2人で、「お前が悪い。」「新しい冷蔵庫なんか、買いたがるから。」と相手のせいにしている横で、友人が呆れ顔で、「明日、技術者を派遣するって。」と言っています。

何だか、グッタリして、その日は暮れていったのでした。

さて、次の日。近くにLGのサービスセンターがあるので、確認に行くと。「申し訳ありません。ここは、携帯電話専用のサービスセンターでして。。。」と言われ、またまた、グッタリ。

家から電話すると、「明日、うかがいますから。」とその日は、お預け状態でした。お手伝いさんも「姉が買った冷蔵庫も製造不良で、しかも結婚のお祝いなので、早く取り替えないといけないから、車を手配して店まで返品に行ったの。いつ来るかわからないから。」と言われ、さらにガッガリ。この大型冷蔵庫をどうやって店まで運べばいいのかと、目の前は、真っ暗に。。。。。

とにかく、その日は古い冷蔵庫を使い、2つの冷蔵庫が奇妙な具合に台所を占領していました。


左がLG社製 サイドバイサイドの冷蔵庫。 右は、旧冷蔵庫。

さて、次の日、修理の人がやってきました。
あちこち調べた末、「ガスが入っていない。多分、工場で入れ忘れたんだと思う。これは、珍しいケースですよ。私も初めてですから。」とあっさり言ってくれました。

「ガスのタンクに穴でも開いているのでは?」と聞くと、「それはないです。明日、ガスを入れに来ますから、それでOKです。良かったですね。」とのこと。
どこが良かったのか! 製造不良の冷蔵庫なんか出荷するな!!!と怒鳴りたい気持ちをぐっと抑え、「水が出るシステムなんだけど、ホースをつなぐのもやってくれるの?」と聞くと、チラッと台所を見渡して、「まず、水道管を少し伸ばして、冷蔵庫の近くまで持ってきてから、わが社のスタッフが、ホースと水道管をつなぎに来ますから、まず、水道を伸ばしてください。それまで、氷、冷水、クラッシュアイス機能は、使えません。」とおっしゃる。実際の会話は、私が根掘り葉掘り聞き出しての答えなので、この間に要した時間は、30分。この時点で、グッタリ度は、300%ぐらいになっています。

この国では、高級品を売る人が、高級品を使える人たちではないので、売ることには一生懸命でも、その後に技術者を手配するとか、家の中の状態を配送前に聞いて、必要と思われることをお客に伝えるということが、往々にして抜けているのです。

果たして、明日は冷蔵庫が始動するのか? 水道屋はどうするのか?

by  チロブラジル 2008年5月

 

 

 

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