黄熱病


最近NHKの「海外安全情報」を見ていると、しきりに「ブラジル中西部では黄熱病が流行しておりますので、渡航の際には予防接種を受けるようにしましょう」といっている。

「ブラジル中西部」。。。そう、わたしが住んでいるゴイアニアは、まさにそこに位置する。そして、ここブラジルのテレビでもしきりに「黄熱病」で何人発病したとか死んだとか報道されている。

で、「黄熱病」とは???ウィキってみました。

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黄熱(おうねつ、yellow fever)は、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)などのカ(蚊)によって媒介されるフラビウイルス科に属する黄熱ウイルス(yellow fever virus)を病原体とする感染症。感染症法における四類感染症。黄熱病と同義。

熱帯アフリカと中南米の風土病である。通称「黒土病」。日常生活におけるヒトからヒトへの直接感染はない。

潜伏期間は3〜6日。 突然の発熱、頭痛、背部痛、虚脱、悪心・嘔吐で発症する。 発症後3〜4日で症状が軽快し、そのまま回復することもある。 しかし重症例では、数時間〜2日後に再燃し、発熱、腎障害、鼻や歯根からの出血、 黒色嘔吐、下血、子宮出血、黄疸などがみられる。

特効薬は無いが、1回接種の生ワクチン(17D)によって予防可能。流行地域や流行可能地域では入国に際して公的機関発行による国際予防接種証明書(イエローカード)を求められることがある。イエローカードが有効なのは接種10日後から10年間であり、再びイエローカードを取得するには再接種しなければならないが、免疫自体は再接種せずとも健康者においては終生持続するのではないかとする見方がある。

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あまりに毎日毎日「黄熱病で死んだ人」のニュースが流れるものだから、注射嫌いのブラ男もとうとう重い腰を上げて「予防接種に行こう」と言い出した。そして、行く気満々のわたしが「いつ行く?」と数日後に聞くと「自分はいいから、もし君に勇気があったら君だけ受けなよ」と言い出した。。。

「すごく痛いんだ!」というブラ男を尻目に「わたし、黄熱病では死にたくないから予防接種受ける」とあっさりいうと「君には勇気がある。。。」と羨望の眼差しで見るブラ男。

なんて肝っ玉の小さな男なんだろうと思いつつ、いずれにせよ、わたしが受けたら彼も受けるだろうと予防接種場所に行くことにした。

我が家の近所にある会場は住宅街ということもあり長蛇の列で、用事を済ませてから並ぶことにして、町の外れに出掛けると、その近くの会場は誰も並んでないという噂を聞き、写真の国の衛生機関出張所みたいなところに到着。

噂の通り、わたし達の前には数人の女性が並んでいるだけだった。

ちゃんと注射器替えてるだろうな。。。と思いながら覗き込むと、ワクチンは既に注射器の中に仕込まれていて、否が応でも新しい注射器に替える必要がある状況を見てほっとしつつ、それよりもなにも、看護婦のオバちゃんの目にも止まらぬすごいスピードでの注射さばきに目をうばわれた。どうりで、列が短い訳である。

あっという間にわたしの番になって、何年ぶりかの注射にちょっと緊張していたが、なんとオバちゃんの注射は、針を刺しても痛くない。ワクチンが注入された最後の頃にようやく痛みを感じたけれど、マジックハンドである。これをすごいスピードでやってのけるのだから本当にすごい。自分の注射の痕に気を取られていて、後に並んでいたブラ男にふと気づくと、さっさと注射は終わっていたけれど、オバちゃんに付き添われて椅子に座るようにと助言されているところだった。オバちゃんは「たまにこういう人がいるのよ」といっていたけれど、ブラ男は、緊張のあまり眩暈でも起こしたらしかった(笑)

後からヒカルドンに聞いた話によると、昔の予防接種は「エアガン」でワクチンを皮膚に打ち込むような方法を取っていて、それがホントに気絶しそうなくらい痛かったらしい。長らくブラジルを離れていたブラ男の記憶には「エアガン注射」が染み付いていて、どうもそれで予防接種を異常なほどに恐れていたらしかった。

ブラ男の眩暈はある意味「安堵感」からおこったもののようで、すぐに帰途についた。

ちなみに予防接種は無料だ。こういうところはブラジルは太っ腹である。けれど、国民のレベルが低いもんだから、黄熱病を恐れるあまり2回も続けて予防接種を受けて逆に病気になる人も続出。。。ブラジルちっくである。

さて、予防接種の後は、注射した部分を中心に筋肉痛のような痛みを感じる。これが有効になるのは10日後からだから、後一週間くらいは油断ならない。とはいえ、健康だったら一生黄熱病の恐怖から逃れられるとしたらエアガンだって受ける価値があると思う。

そうそう、日本で「黄熱病」というと「野口英世」。今ではお札にまで載っている「偉い人」だけど、ウィキペディアで彼の人となりを見ると、結構、借金王で信頼関係をなくしたり碌なヤツではなかった模様。小学生の頃に読んだ彼の伝記を信じ込んでたわたしとしては、なんだか意外な発見だった。

by  あっこちゃん 2008年1月

 

 

 

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