ブラジル生活あれこれ  電気職人のオヤジ


この電気職人のオヤジは、どこからともなく現れた。誰かの紹介だったかもしれないけれど、たまたま通りかかって売り込んできたオヤジだったかもしれない。ただ、金銭などの関係なく付き合うとしたら話し好きの気のいいオヤジなんだが、こと仕事となると口が動くばっかりで手が全然動かない。何でも屋状態の(つまりはどれもプロフェッシ

ルでない)オヤジで、電話配線からカーテン用のポールの取り付けまで請け負った。わたしは、実は日本でインテリアコーディネーターの資格を取得していたから、カーテンは自分で全てやりたかったのだが、このブラジルという国は、女性が工具を手に作業することを奇異に感じる国で、いくら「わたしはやれるんだ!」と主張してもブラ男は信用しなかった。。。

で、結局このオヤジがつけたポールはただ【付けた】だけで、カーテンの重量に対しての強度など全くお構いなしだったから、カーテンをかけるとネジ部分が緩んで落ちそうになったり、実際落ちてしまって壁が無様に穴あき状態になってしまった部分もある。。。

一応看板にしている電気の配線はどうかというと、これもカーテンポールとなんの変わりもなく、キッチンの吊り照明はオヤジの取り付けた次の日には止めた部分が落ちて、その後も数度つけなおしてもらっては落ちるという自体に。結局はわたしがつけなおして今に至っている。人がいない時に落ちたからいいが、人がいたら大怪我をしている。そして、オヤジには賠償の力はないから、怪我したもん負けとなる。。。

他の照明も一つの照明にふたつの電球を取り付けるものを買ったのだが、当時、お金が足りなかったから電球を各1個ずつしか購入しなかったら、このオヤジは照明のふたつの電球の取り付け口の一つしか配線していなかった。。。

後にこれが判明して、わたしは、何がおこっても、もうこのオヤジは我が家の立ち入り禁止をブラ男に言い渡した。。。しかし、このオヤジは用もないのに忘れた頃に必ず昼時を狙って我が家に現れてただ飯を食らったりして、益々わたしはこのオヤジが嫌いになって、オヤジが現れると無表情で無視しているにもかかわらず、全然こたえる事はなかった。その後も、半年に一度くらい必ず「仕事をくれ」といって現れて、わたしが「このオヤジに頼むなら絶対わたしに愚痴らないで!」というのを条件にブラ男は、オヤジの人の良さにほだされて小さな仕事を与えては後悔を繰り返していたのだ。。。

ブラジルでは、ちゃんとした電気工事請負会社みたいなものが存在しないから(もしかしたらゴイアニア以外にはあるのかも)職人を見つけるのは口コミくらいしかない。そして、腕のいい職人にめぐり合うのはホントに不可能に近いのだ。。。

結局、ショップの電気もこのオヤジがやることになった。。。そして、案の定、問題が次々に発覚。。。使ってるうちに電気がこなくなったコンセントは半分以上になり、埋め込み照明は、電気をつけた瞬間に「ボン!!!」といって次々と火花を噴き、その度に、このオヤジへの怒りはわたしの中にふつふつと湧き起こるのだった。。。

一度、他の電気職人に我が家の配線を見てもらったことがあるが、どうやら、このオヤジは通常より強い電気が走るような配線を施してくれたようだった。修理するとなると、多分、全ての配線を取り替えなくてはいけないだろう。。。大変な出費である。。。

ショップ部分の照明は、現在ほとんどつかなくなってしまった。。。そして、やっとブラ男もこのオヤジを使うことは諦めたようだった。。。しかし、このオヤジは今も尚、忘れた頃にふらりと現れては「仕事をくれ」とねだるのだった。。。

そして、わたしは、先日の掃除機爆発事件で、このオヤジへの怒りは頂点に達したのだった。。。

by あっこちゃん 2007年4月

 

 

 

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