ブラジル生活あれこれ  牛に注意


ブラジルは、首都ブラジリアのある連邦区と他26州によって形成されている。 

「さる」は当地に住み始めて今年で15年目だが、足を踏み入れていない州の数が残り3州となった。ギアナ高地観光アクセスで有名なホライマ州、アマゾン川の逆流で有名なポロロッカが見られるアマパ州、そして海岸リゾートで今最人気のフォルタレーザのあるセアラー州だ。 

上記以外の州はなんらかの形ですべて周ったことになる。そして、26州の中でも最も知られていない州の有力候補に、ノルデスチことブラジル北東部に位置するピアウイー州だ。 

サンパウロやリオなどの大都会に住んでいるブラジル人でさえあまり耳にしない州なのではないのだろうか。場所もさることながらいったいなにがあるとこなの?って感じ。州都のテレジーナは毎晩全国版ニュースで流れる天気予報でクイアバ(マット・グロッソ州)と1、2を争う最高気温の場所でもある。2度ほど訪問したが本当に暑かった!! 

昨年から3度に渡る訪問ですっかりピアウー州通になった「さる」としては、この超低認知度の州を何らかの形で紹介していきたい。 

まず、第一印象としては、国道にやたら家畜動物が多い・・・・ということ。

人家や人影は見られずとも牛やロバ、ヤギなどがそこいら中に散在している。いったいこの動物達の飼い主はどこぞのもの??

ロバなどはただ蝋人形のように放心状態で道端に立ち尽くし、大型トラックなどがすれすれに脇を通りすぎても微動だにしない。果たして生きているのか死んでいるのかわからないほど動かない・・・・。たまに鼻先だけはねられて無傷で倒れて黒コンドルの餌食になっているものも多数見かけた。 

最初の訪問では夕方の薄暗い時間に、路肩が草で覆われて草のトンネルのような道で、いきなり大きな牛が2頭道端に出てきて避けきれずドカーン。急ブレーキをしたにも関わらず衝突して右前面ライト部分と後部右側面部分を大破されてしまった。 

「さる」はその時助手席に座っており牛が出てきて衝突した瞬間を目の当たりした。車種前面を防御するプロテクトバンパーをしていた巨大ジープLand Rover Defenderだったから軽い破損ですんでいたが、もし軽自動車だったら「さる」は牛に跳ねられてお陀仏だっただろう。

ぶつけた本人は真っ青になっていたが・・・・・。ちなみにはねられた牛は夕焼けのシルエットとなって、はるか後方道路の真ん中で跳ね上がっていた。翌日その道を通ったが死体がなかったので助かったのか、それとも近くの住民がさっそうと食肉として処分してしまったのかは定かではない。いずれにして災難にあった牛君にご冥福を祈る。

しかし、牛とロバは体が大きいからぶつけた方の被害も甚大だ。会社としても大損してしまった。法律では飼主に責任があるからその動物の買主を捜し当て請求すればお金はもらえるはずなのだが・・・・・それは余りにも現実とかけ離れた架空の法律。はっきり言って見つけ出すだけでも困難で自分の敷地に牧草がなくその為に路上放置している飼主が高い車の修理費が払える訳がない!したがってブラジルでの田舎の運転は全て自己責任のもと慎重に運転しないといけない。恐ろしい国だ・・・・。今回も幾度となく牛やロバにひやっとさせられたことか。親子連れのヤギなどは間一髪で避けて冷や汗ものだった。もういい加減にしてくれと一人運転しながらつぶやいていた。

今回の長期ロケでは陸路移動距離、合計で9000km弱・・・・。もう少しで約1万kmに達するところ。改めてブラジルのでかさと利用されていない家畜がうろついている土地が山ほどあるかをお尻で体感した旅でした。 

なんだかピアウイー州の紹介にならずに終わってしまったな〜〜。

by サル 2007年3月

 

 

 

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