ブラジル生活あれこれ  食生活


わたしはブラジルに来て飛躍的に目覚しく変わったことがある。それは、体が健康になったということだ。

日本に住んでいた時、子供の頃から生まれつき胃弱だったということもあり、ストレスでよく胃が痛くなっていた。そして、仕事上のストレスが溜まるとわたしの場合、精神がやられる前に体に出て来て、自分のストレスがどれくらいなのかというのが分かったものである。例えば、初めて就職した会社でほぼ1年に渡り終電で帰る日々が続いた時には不正出血に悩まされた。

その後も仕事のストレスから、唾液の分泌が少なくなって【膠原病】を疑われたり、しまいには【地図状舌炎】という聞いたこともないような不可思議な症状を言い渡されたりした。

アメリカに住んでいた時には、水が合わず、ミネラルウォーター以外を飲むと鼻にツンと突きお腹を下し、最終的には冷たい牛乳やコカコーラなどの炭酸飲料でさえ飲めなくなった。

こういう経験をしたから、ブラジルの水が体に合わなかったらどうしようかとかなり不安だったが、問題なく生活できてほっとしている。

そして、何よりわたしの体の健康につながったのは、「ブラジルの食生活」による。

毎日、料理をしながら思うのだけれど、この国では余計なものをほとんど使用しない。調味料といえば「ニンニク」「塩」「コショウ」が基本だ。このシンプルな調味料でこんなに美味しい料理ができるのか。。。と、様々な調味料に慣れていた日本人のわたしとしては目から鱗状態だった。野菜サラダのドレッシングもない。サラダに「塩」「コショウ」「レモン(ビネガー)」「オリーブオイル」を適度にふりかけて混ぜるだけ。いつもいつも同じ味付けだけど、シンプルなだけに全然飽きないのも意外だった。

レトルトフードも冷凍食品も売ってはいても、普通の家庭では食べない。というのも、そんなものを買うくらいだったら新鮮な肉や野菜が山ほど買えるからだ。この国では、加工品よりも素材の方が断然安いのだ。

今思うと、東京で一人暮らしをしていた時には、やたらと外食も多かった上に、冷凍食品を使ったお弁当を作って料理した気になっていたもんだ。当然だけど、フルーツジュースもパックしか飲んだことがない。100%のフルーツジュースを飲むと健康になったような気がしていた。お茶だってペットボトルが当然だった。ブラジルでは、果物が安いから100%フルーツジュースは自分で作る。フレッシュフルーツジュースはできたてでないと美味しくないということもブラジルに来て知った。

今、冷蔵庫を眺めると、日本では必ず入っていたいろんなソースやドレッシング、訳の分からない調味料が全く入っていない。一人暮らしだと、全然減らないから1年くらいそのまんまになっていて、よく腐ってないなぁって感心しながら使ったりしたもんだった。そういうものには、きっと防腐剤がたっぷり入っていたんだろう。

ブラジルに来て5年が経過して、どんなに漢方薬を飲んでも一向に治らなかった【地図状舌炎】はすっかり姿を消して、心配していた母親に聞かれて思い出したくらいだ。その上、子供の頃から不順だった生理なんか恐いくらい毎月やって来る。そして、今のブラジルでの食生活と東京での食生活を比較した時、あのまま東京で暮らしてたら、知らないうちにジワジワと体が衰弱しきってたのではないかと恐怖さえ感じる今日この頃だ。

by あっこちゃん 2007年3月

 

 

 

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