ブラジル生活あれこれ  長距離バスに乗って


会社の用事でサンパウロに行くことになりました。

普通はもちろん飛行機で行くのですが、今回はちょっと事情がありまして往は、バスで行くことになりました。10月に飛行機の墜落事故があって、ブラジルの管制システムに問題があることが発覚!!

慢性的人手不足で、全便をきちんと見られなかったらしい。

「今までどうやって飛んでいたんだ。」
「今まで、ブラジルは事故がほとんどなかったって言うのは、ラッキーだっただけ?」

という思いが。。。。。。。 

管制当局もこのままでは、クリスマスの民族大移動期を前にさすがにヤバイと思ったのか、システムを根本的に直すということになったようです。でも、計画的に何かをすると言うことが、元々苦手(らしい)な国民性です。サッカーだって、選手が勝手にプレーして何となく勝ってしまうという、天才肌のお国柄ですから、監督はあまり重要視されていないのでは????? 

ということで、考えました。用事は銀行にあるので、夕方4時までに着かないといけない。朝の飛行機を予約してもこの間は、5時間以上空港に足止めされたし、前日に予約してホテルをとれば余分な出費がかかるし。。。。で、深夜バスでサンパウロへ。 

夕方6時30分に出発して、翌朝の9時30分ころにはサンパウロに着くと言うことなので、切符を買いに行きました。が、何と寝台バスは、R$230.00(約12,000円)で飛行機より高い!寝台バスといってもベッドがあるわけじゃなし、15時間も狭いバスで揺られていくのにこれは無理!普通車は、いくらなんでも大変そうなので、真ん中のExecutiveを。

R$114.00(約6,000円)。

当日、夕方6時前にバスターミナルへ行くと、10年ほど前は薄暗い巨大な建物の中にターミナルがあって、なんとなくスリとか引ったくりの危険もと思われたところが、何ときれいに!!建物は明るくなって、中にはショッピングセンターができています。スーパーも併設されて、2階には映画館やレストランもあるし、真ん中のスペースはきれいにクリスマスのデコレーションが、飾られていました。

沢山の人たちが買い物で賑わっているのも楽しい光景です。

そして肝心のバス乗り場は、何処???とウロウロすると、建物の外側にバスが着くようになっています。こちらは、お店の喧騒をよそに夕方の少し薄暗い雰囲気でしたが、それでも出発を待つ人たちのために椅子が用意され、昔懐かしい「赤帽さん」(ゴイアニアは、青帽さんでした)もいて、皆、出発までの時間を何か食べたり、子供をあやしたりしています。本当にきれいになったものです。

6時30分、荷物を預けて、いざ、出発!

私の座席は通路側の前の方で、隣の席は誰もいません。「これでのんびりできる。」と喜びながら、背中を倒し、足載せをなるべく高くして横になっていると、出発。スムーズですね。日本でも飛行機より新幹線を利用してしまう私としては、大満足。しばらく走って、ふと気がつくとバスターミナルに止まっています。「えっ、もう着いたの? いくらなんでも早すぎない?」と思いきや、別な町のバスターミナルでお客さんを拾ったり、降ろしたりしながら行くわけです。ここでバスは、ほぼ満員の状態に。 ちょっと考えが甘かったわけです、2席のんびりと使えるわけではなかった。

お隣になったのは、80歳というおじいさん。とてもそのお年には見えなくて、驚き!!

このターミナルで休憩があって、バスは進みます。

ちなみに、長距離バスは、最後部にトイレと冷蔵庫があって、ミネラルウォーターがサービスされます。

しばらく、お隣さんと話して一眠り。お隣のおじいさんもゆったりと体を倒して、バスはお休みモードに。

これからが大変、通路を隔てた席の赤ちゃんがぐずりだし、隣のおじいさんの鼾が始って、眠れない。しかも、町の入り口にはロンバダという道路の一部を盛り上げてあって、嫌でも市街に入りますよという合図になっているところを通るのです。寝られるわけがないです。

休憩を取るところでは、「10分ですから」という運転手さんの声をよそに、ゆっくりご飯を食べたりしているのです。

休憩の後はまた少し目が覚めてしまうので、隣の人と話したりして情報交換やら、身の上話やら、何だかバスで隣り合った人とは思えないくらいです。 

そして、案の定、サンパウロには2時間30分遅れの11時に到着。

こちらもショッピングセンター併設のきれいになったバスターミナルでした。


サンパウロは、「黄帽さん」でした。

私の目的地リベルダージまでは、地下鉄で6駅とわずかな距離。あっという間に目的地に着いて、日本食を買い込み、ラーメンを食べ銀行の用事も済ませて、帰ることになりました。 ちなみに帰りは、飛行機を予約してありましたが、今回はスムーズに行きましたよ。

出発は40分遅れでしたが、到着は20分遅れのほぼ定刻。失敗したのは、夕食用に買ったお稲荷さんがまずかったことだけでした。 

本格的クリスマスの民族大移動を目前に、ブラジルの航空管制事情もやっと機能し始めたようです。 

忘れていました。何だかんだぼやいた割には、8時間以上たっぷり寝られた長距離バスの旅でした。

by チロブラジル 2006年12月

 

 

 

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