ブラジル生活あれこれ  ブラジルの家 事件簿 2


ブラジルの家と日本の家を比べるといつも頭の中に浮かんでくる物語がある。「3匹の子豚」だ。確か、藁葺きの家と木の家、そしてレンガの家。最終的にはレンガの家が頑丈でみんなオオカミから助かるというストーリーだったと思うが、ブラジルの家はそう。。。レンガの家なのだ。。。

サンフランシスコに住んでいた時に、やたらと火事が多く、日本同様に木造 の家が多かったからあっけなく焼け落ちていた。そうしたニュースを見る度に、うちのブラ男は

「あんなおもちゃみたいな木の家は、危なっかしくてしょうがない。ブラジルは石造りの家だから、火事が起きてもそうそう燃え落ちないんだ(←自慢げ)」

その頃のわたしは、ブラ男のいうことに素直に耳を傾け「ほぉ〜〜〜」と感心したりしていた。

ちなみに前の記事で書いたように、ブラジルの大工のことを「ペ ドレイロ 石工」と呼ぶことからもブラジルの家が石やレンガでできているのが分かると思う。

基本的には、レンガを「コンクリートクリーム」ではさんでいくお菓子みたいな作り方でお金のない人はコンクリート打ちっ放し(こう表現するとなんかカッコイイ)、お金のある人は、床を全てタイルや大理石で貼る。お金があるといっても、この国は大理石の需要も供給も多いから日本のような莫大な金額をかけなくても一見ゴージャスなタイル貼り一面の内装ができあがるのだが。。。

今の家に移り住んで初めての雨季の出来事。

雨季の始まりはたいてい嵐である。たまたまホームセンターのようなところに出掛けていたのだが、あまりの強い風で自動ドアが、まるで暖簾のように内側にぶわ〜っと吹き飛んだ。一瞬にしてドアの近くの店員達がドアを押さえたからドア全体が吹き飛ぶことは免れたが、ブラジルの風は半端ではない。そして、次はすごい勢いで雹(ヒョウ)が降って来た。

(注)雲の中で雪に微小な水滴が凍りつき、白色の小さい粒となって降ってくるもの。雪霰(ゆきあられ)と氷霰(こおりあられ)とがある。気象用語では直径5ミリ未満が霰、5ミリ以上が雹(ひょう)。Yahoo!辞書より。

上記の説明のように、「アラレ」ではない。。。というのも5ミリどころか1センチくらいある大粒の氷が空から降って来ていたのだ。この時は、初めての「ヒョウ」との遭遇でかな〜〜〜〜りびっくりしたが、この現象はブラジルの雨季の始まりと終わりに必ずといっていいほど見られる。そして、瓦に穴が開いたり、車がへこんだりと大変な出費につながるのだ。 NHKドラマの「ハルとナツ届かなかった手紙」では、この雹のお陰でハルが一生懸命育てた野菜がめちゃくちゃになってしまった。

さて始めての「ヒョウ」に最初は、ただただびっくりしてその様子を眺めていたが、だんだん自宅が心配になってきたわたし達、ある程度風とヒョウが納まるやいなやまだ大雨が降る中、自宅へと車を走らせた。道路は小川状態だった。

家に到着して庭を見ると、たくさんの瓦が庭に落ちている。犬達が不安そうにシュハスケリア(離れ)からこっちを見て。わたし達を確認すると「恐かったよ〜!」という表情で寄って来た。何よりも、瓦が落ちてきて怪我なんかしてなくって安心しつつ、家の中に。。。

 

こういう時のうちのブラ男は。。。

 

 

頼りない!!!!

 


 

彼「頼む。。。二階の様子を見て来て。。。」


 

で、わたしが上に上がって「ヒェェェェェ〜!」と奇声を上げると


 

彼「なんだ???何が起こってるんだ????」←既にパニクッてる


 

わたし「あなたも来なさいよ!」


 

彼「ぼくはショックで卒倒したくない!早く言えよ!何が起きてるんだ!(逆切れ)」


 

わたし「水浸しよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」


 

そう。。。。この家に移って来た時に最初に思った。「家の中とベランダの段差がない???!!!」

確かに掃除はしやすいが、果たしてこれは正解なのだろうか???



 

不正解だった。。。。

 


 

日本のようなサッシがお金持ちしか買えないこの国では、鉄製の隙間のある窓が普通。そして、掃き出し窓の隙間から大量の雨が一気に家の中へと流れ込んで来ていたのだ。


 

うちの人は、恐る恐る二階へ上がって来て頭を抱えながら



 

「この家は欠陥品だ〜〜〜!!!」



 

と叫んで、「姉の家に様子を見に行ってくる」と出掛けた(逃げた)。。。


 

で、残されたわたし

「(他人の家の心配する暇あったら、うちの心配しろ!というか、掃除手伝いなさいよ!)」

と思いつつ、一瞬ムカッとしたが、事件だとちょっとワクワクする変な性格。しかも。。。先日購入したばかりの水も埃も吸い込める掃除機が思う存分試せる機会到来!自分の能天気に感謝しながら、買ったばかりの掃除機の威力をルンルン楽しむわたし♪

その掃除機のお陰で、水浸しの二階はあっという間にドライ完了。

で、後からのこのこ帰って来たうちの人に「すっごく大変だった!」と思いっきり恩を着せるのであった。

by あっこちゃん 2006年6月

 

 

 

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