ブラジル生活あれこれ  男と女の役割


日本で会社員をしていた時すごく不満だったこと。

「男性社員が重いものを運ぶのを快く手伝ってくれない。」

というか、最近の日本人男性は全体的に「ひ弱」な人が多いと思う。ちなみに、わたしの父は当時の流行もあってか「柔道」で体を鍛えていて、子供の頃は兄と一緒に父の両腕にぶら下がったりしたものだ。そして、父の腕には「北斗の拳」のケンシロウのような隆々とした筋肉が盛り上がっていた。筋肉マンの父は、当然のように力仕事を引き受けていたし、我が家では、「力仕事=男の仕事」が常識だった。それが、日本の会社では、わたしがどんなに重そうな箱なんかを運んでいても、男性社員は気付かない振りをして手伝おうとする人なんか皆無であった。。。ここを読んでいる男性諸君、そういう女子社員を見掛けたら恥ずかしがらずに「手伝うよ」と声を掛けよう。次の日には、確実に社内で一番人気の男性社員になることは間違いないと保証したい。

さて、わたしがブラジルで感心するのは、男の仕事と女の仕事がきっちりと分かれているということ。日本では家庭の仕事をなんでも妻に押し付ける傾向が強いが、ブラジルでは基本、力仕事は男の仕事で女はどんなに簡単なことでも手も口も出さない。例えば、旅行に行ったトランクを車に乗せたり下ろしたりは、【絶対】男のすることなのだ。それが女性が簡単に持ち上げられるくらい軽くても、女性は眺めているだけで手出しはしない。そして、ブラジル人男性も当然のごとくその力仕事を引き受ける。嬉しそうにやっているところは何度となく見たが、「嫌々」とか「渋々」やっているのを見かけたことがない。ここぞとばかりに「男らしさ」を披露できる機会が、ブラジル人男性は大好きなのだ。

これが日本だったら、男性が重いスーツケースを一つ運んでいたら女性が軽い方を運んだりするのが普通になっている。でもって、男性は「嫌々」「渋々」運んだりもする。

そして、この違いが何に由来するのかを考えてみた。

まぁ、わたしの勝手な想像だが、これは「農耕民族」と「狩猟民族」の違いを歴史的に表しているのではないかと思う(笑)

「農耕民族」は、男も女も関係なく田畑に出て同じような仕事を黙々とこなす。漢字だって「男」は「田んぼの力」なのだ。とはいえ、男も女も同じ仕事。女の方がその上家事も引き受けるから農繁期にはてんてこ舞いだったろう。

一方「狩猟民族」は、「狩り」は男の仕事で「家を守る」のが女の仕事である。つまり、全く違う仕事を男女が別々に担当する。打ち取った獲物をさばくのだって男の仕事だったろう。女性は、男達が命懸けで捕獲した食料に彼らの強さを感じ、無事を感謝しながら料理する。間違っても女性が狩りには行かないから、「男の世界」と「女の世界」もすっかり分離された歴史だっただろう。狩猟民族が「牧場経営」にシフトした後も、やはり、牧場内で家畜の世話をするのは男だったし、女性は家を守るのが基本で「男」と「女」は、常に別の役割を果たしていた歴史が今も残っているように思えてならない。

余談だが、ラテン男の保守的な部分は変なところにも残っていると最近気付いた。というのも、うちのブラ男が「ピンク」のポロシャツが好きでよく着ているから気付かなかったのだが、ブラジル人男性は「ピンク」を絶対着ない。「ピンク」なんか着るのはゲイか女だと思っているのだ。ちなみにブラ男はゲイではない。。。当然だが。。。(笑)

by あっこちゃん 2006年11月

 

 

 

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