ブラジル生活あれこれ  ブラジルの家 事件簿 1


我が家は、わたし達がアメリカで出稼ぎ生活をしている時に現地での手配をブラ男の姉に手伝ってもらいながら建てた。。。そして、はっきり言って欠陥品だった。3年が経って、やっと普通に毎日を送れるようになったが、最初の2年間は忘れた頃にいろいろと事件が起きていた。というのも、この家を建てるときの棟梁にあたる男性が、労働者達にきちんと給料を払わなかったらしく、その腹いせに労働者達は我が家をいい加減に作ったようだった。

ここで、ブラジルで「家を建てる」というのが、日本とどれくらい違うのか説明したいと思う。

日本だと、大工さんに頼んだり、どっかのハウスメーカーにオーダーすると、ピカピカの明日からすぐに住める家ができあがる。時折、進捗状況を見に行く程度で 、オーダーした本人は特になにもすることはない。

ところが、どっこい、ブラジルで家を建てるというのは、お金持ちで全て外注できるほんの一握りの人以外は、自分の家の「現場監督」にな るということである。これがどういうことを意味するのか、恵まれた環境の日本人には理解できないと思う。わたしも、当初理解できなかった。

まず、家の設計図を手にしたら、自分で「ペドレイロ(石工)」という日本でいう「大工」を探す。しかし、石を投げれば「ペ ドレイロ」に当たるくらいブラジルには自称「ペドレイロ」が存在していて、その腕もピンきりである。うまく腕のいいペ ドレイロを見つけたとして、まずは、設計図を彼に見せてどのような材料がどれくらい必要であるのか算出してもらい、材料を買い出しに行かなければならない。買出しに行くのは全て「現場監督」である建て主の仕事である。そして、この買出しの仕事は、最後の最後まで永遠に続くのである。

日本人の感覚だと「いっぺんにまとめて買ってしまえば面倒が少なくて済む」だと思うが、ここはブラジル。下手に今週より先の材料を買ってしまうとペ ドレイロや泥棒に盗まれる可能性が「大」である。。。しかも、まとめて買える資金を耳を揃えて持っているブラジル人なんてほとんどいない。普通のブラジル人は、お金が入ったら材料を買ってその分だけ仕事を進めるから、何年たっても一向に完成しない家もゴロゴロしている。

家を建てるというのは、ブラジルでは、手間暇かかる面倒な仕事なのだ。。。

我が家の場合、取り敢えず内装以外の外枠は、わたし達がブラジルに来た時には出来上がっていた。わたし達がやったのは、ガラス屋に窓ガラスを入れてもらうように注文したり、塗装屋に内装外装のペンキ塗りを頼んだり、電機工事人に電気の配線を頼んだり、そして、電機の配線からペンキ の刷毛に至るまで自分たちで買いに行って用意しなければいけないのは、日本人のわたしには全く無駄が多いように感じた。

ガラスを半分だけいれたまんまで、ガラス屋が1ヶ月も来なくなったりと、いろいろと腹の立つことも多かったけれど、なんとか人が住めるようには出来上がった 。が、とても日本のように完璧な「家」とはほど遠く、日本では考えられないような 欠陥が後になってからいろいろと浮上してきた。。。

その代表ともいえるのが「コウモリ事件」だった。。。

この家に移って、1階にキッチンはあったのだが、キッチンの内装を整えるお金がなく離れのシュハスケリアというオープンキッチン???を利用して食事は作っていた 。

母屋で水を使うのはシャワーやトイレの排水くらいだったから、そんなに気に掛けてはいなかったが、シャワーの水がどうも臭いのだ。

通常のブラジルの家は屋根裏に貯水タンクがあって、水の供給が制限されても1週間くらいは大丈夫なくらい水を溜めれる仕組みになっている。そして、このタンクは母屋とシュハスケリアでは別になっていた。

ブラジルに来て、毎日毎日すごい日差しが庭をさしているのを眺めながら、ある日のこと、ペットボトルに水を入れてお湯を作って料理や犬のお風呂に使うことを考えたわたしだったが、 母屋で水を入れたペットボトルは、数日もそのままにしてるとなにか小さな藻のようなものが漂っているのを発見して、うちの人と「 母屋のタンクの掃除をしないといけないねぇ」などと話しながらそのまま放って置いた 。ところが、そうこうしていると、タンクにヒビが入ったらしく 、水漏れ状態になりしょうがなく知合いに修理を頼んだ。 日本人の感覚だったら、この水漏れだって大騒ぎの事件だったろう。。。

 

そして、タンクの蓋を開けてびっくり!水の上にぷかぷかと浮かぶ黒い物体が。。。

 

そう。。。コウモリだった。。。

 

で、修理のおじさんが手で救おうとすると、コウモリ君はメラメラと溶けてタンクの底に。。。

 

わたし達はほとんど1年以上もコウモリエキスの入ったシャワーを浴びていたのだった。。。とりあえず料理には使っていなかったのが不幸中の幸い といえる。。。

皆さんは、ご存知だろうか?コウモリは狂犬病と同じ病原菌を持っているということを。。。でも、一応、わたし達は狂犬病にはなってなかったようだが、コウモリ君を発見した時にはネットでかなり真剣に狂犬病について検索しまくったわたしだった。。。

by あっこちゃん 2006年6月

 

 

 

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