リレー記事 「ぶっちゃけどうよ?ブラジル人との国際結婚2」


上記では、フェリックスが男性から見たブラジル人女性との国際結婚についての意見を書いたので、わたし(あっこちゃん)は、女性から見たブラジル人男性との国際結婚について書いてみたいと思う。

ご存知のように、わたしの旦那はブラジル人である。計算してみると、もうすぐ10年近く一緒にいることになる。月日の流れるのは早いもんである。。。と、感慨にふけっている場合ではなく、ブラジル人男性についてだ。。。

上記でフェリックスが階級について書いていたが、うちのブラ男のファミリーは、ブラジルでは中の下くらいに属するのではないかと思う。といっても、そのレベルに這い上がったのは、ブラ男が物心ついた時期であったため、彼の幼少時代は、貧困層から出るかでないかのレベルだったようである。そういうこともあって、彼は、生まれながらの中流層の人に比べると、貧困層の人達への思い遣りが残っているように感じられる。けれど、階級社会でそうした思い遣りがあると、それは美徳ではなく「弱い人間」として自分を傷付ける感情にしかならない。それくらい、階級社会はここブラジルには奥深く根付いているのだ。

さて、ブラ男が若い時にはブラジルにはまだ徴兵制度が残っていた。この地域に住む同世代の若者が一同にブラジリアに集い、2年間生活を共にしたのだ。もちろん、こういうものに金持ちの息子は参加しないから(お金で免除される)集まるのは、貧困層から中流までの若者に限るのだが、一緒に寝食を共にした仲間とは、特別な思いがあるらしく、今でも町を歩いていると当時の知り合いと偶然出会ったりする。そして、階級に関係なく世間話に花を咲かせる。ひとつそうした昔の知合いに共通して言えるのは、貧乏だった人はやはり貧乏。金持ちだった人はやはり金持ちということ、劇的に出世している人に出会ったことはない。

ブラ男とわたしは、アメリカでブラ男がデカセギをしていた時に知り合ったのだが、デカセギの仲間達も、軍で一緒だった友人がほとんどであった。そして、彼らは一様にブラジルでは中流階級に属していた。

意外だけれど、アメリカにデカセギに行くブラジル人のほとんどは、中流階級の息子である。日本人は貧困層がデカセギに行っているようにイメージすると思うが、貧困層になると、アメリカに行く旅費はおろか、パスポートの取り方さえ知らないし、海外で働くなんて想像も及ばないようだ。

ここだけの話だけれど、わたしは、当初ブラ男と真剣に付き合う気など全然なかった(笑)というのも、わたしの中では「ブラジル人→ラテン系→女好き」のイメージが先行していたからだ。ところが、意外にも、ブラ男に限っては、「女好き」という部分は当てはまらなかった。それが、わたしがブラジルで彼と一緒に破局を向かえずに未だに結婚生活を続けていられる所以かもしれない。

一方、ブラ男の周囲のブラジル人と来たら、もう、これが世に言う「ラテン男」なんだなぁと裏づけに裏づけをベタベタに貼り付けてくれるくらい、たっぷりと「女ったらし」をわたしの目の前で繰り広げてくれた。船乗りが各港に女がいるというのと同じように、あっちの彼女、こっちの彼女、向こうの彼女、今目の前の彼女と、次々と違う女に手を出す。。。そして、彼らはそうした彼女を友人に披露するのが大好きである。同じ人が来る度に違う女性を連れてくるなんてことは、もう普通に行われていた。それは、友人宅に限らず、自分のファミリーにも平気で次々と違う彼女を紹介するのだ。そして、ファミリーはにっこり挨拶して話をあわせるだけで何も言わない。

当初、そこまでとは思わなかったわたしで、しかも、外人顔がよく見分けが付かずに、でも、女の鋭い勘で余計なことを言わずに相手をして、彼らが帰った後に「あの彼女って前に会った人と同じ?」とブラ男に聞いて二人で顔を見合わせて大笑いしたりしたもんだ。

だんだんそういうことが重なると、ブラ男の友達も「違う彼女だからね〜」と暗黙の了解を求めるウインクをわたしに投げかけてきたり、まぁ、わたしにとっては他人のことで、とやかくいう筋合いはないからニヤリと嫌味笑いを返すのみという女性にとっては迷惑この上ない女になりきっていた。

とはいえ、相手のブラジル人女性達もその辺は心得ている。例えば、アメリカからヴァカンスでブラジルに帰ってきている男性の現地妻として、その男の滞在の間食事を奢ってもらったり、洋服を買ってもらったりして「いい目」を見れればそれでいいという女性も多い。だから、そんな現地妻と一緒の時にアメリカの本命?のブラジル人の彼女から電話がかかってきても、全然臆するところもなく、男が携帯に向かって「アモ〜」なんてほざいているのも気にもかけない。わたしとブラ男が横でドキドキしているくらいだ。

最初は、他人事だと気にしないようにしていたけれど、あまりに度重なると、やっぱり日本人の常識が罪悪感となって滲み出してきて、そんな男たちの振る舞いになんの注意もしないわたしも問題ではないのかと考えるようになり、段々、ブラ男の友人達と出掛けたり招いたり招かれたりすることも重荷になって嫌になった。そして、今となっては、なるべく接触を避けるようになっている。自己防衛のためだ。

例えば、うちのブラ男みたいに、女にだらしなくない男と結婚しても、ブラジルのこうした恋愛劇を目の当たりにしていると、自分の「良識」と思っている部分がブラジルの「常識?」に阻まれてきて、やるせない気持ちになってくる。もしも、自分の旦那がいわゆる「普通のブラジル人男性」だったなら、もう、とっくの昔に離婚だっただろう。

この女ったらしに関していえば、ブラジルには階級がない。大金持ちの息子がメイドに手を出してはらませるなんて、日常茶飯事のノベラ(テレビドラマ)のネタである。しかも、ブラジルでは、子供の養育費を払わないと刑務所に放り込まれるから、養育費目当てに金持ちの息子をたぶらかそうとする女も多数存在している。この辺りが、ブラジルの妙な需要と供給を成立させる男と女の摩訶不思議でもある。

さて、結論だが、日本女性がブラジル人男性と結婚を考える場合、彼が根っからの「女ったらし」でなければブラジル人男性は生まれながらの「アモ〜」の情熱をあなただけに注いでくれて、多少生活が苦しくとも乗り切っていける大きな要素になると思う。というのも、この情熱の国で生まれ育った男性は、日本男性と並べると3つ子と老人くらいにその女性扱いには差が生じ、そんな扱いを生まれてこの方されたことのない日本人女性は、うっとりとしたお姫様気分を味わうことができるのだ。だが、それは、多少生活が苦しいくらいのレベルであり、中流以下の貧困層だとフェリックスのいうように国民総中流意識の日本人には無理な話だ。ブラジルには恐るべき貧乏生活が確固たる形で残っている。そして、そこから這い出すのは「不可能」に近い。

ちなみに、わたしはブログをやっていることもあり、さまざまなブラジル人男性と付き合っている女性からの質問が舞い込んでくるが、同じような質問が多いのでここではっきりといっておきたい。

付き合って間もなく「君と結婚したい」とほざく日系でないブラジル人男性には要注意!ブラジル人男性ほど独身時代を謳歌したい国民はいないと思うくらい彼らは「結婚したくない」男たちである。そんな彼らがすぐに結婚を申し込むというのは、ただ単に日本へ「デカセギ」に行きたいからに違いなく、日本で就労ビザが取れたらすぐに別の女に手を出して結婚生活は破局を向かえるだろう。あなたが訪問したブラジルでどんなにファミリアが歓待してくれたとしても、それは「日本人」であるあなたを歓待しているのであって、いってみれば日本人で自分の息子と結婚してくれる人なら誰でも大歓待なのである。。。

「日本。。。住んでみたいなぁ。。。君と一緒に。。。」

なんてセリフには要注意だ!

by あっこちゃん 2006年10月

 

 

 

HOME