トスカーナのお菓子をゴイアニアで作る −ズコットー


仕事をヒカルドンに渡してから精神的に余裕ができたのか、拙宅の”天才料理人”
アンジェリータ嬢と毎朝事務所に出かける前にMeetingをして、さまざまな料理、お菓子、タパス(ツマミ)などを作ってもらっている。

2−3年まえまでの数年間、日本や欧州からたくさんの料理や本やお菓子の本を持ち込んで、彼女にまざまな料理を覚えてもらった。それがここ2−3年は種々の理由で停滞していたのを今 、復活させているところなのだ。

さて今日、アンジェリータに作ってもらったのは、イタリアの「ズコット」というお菓子。
トスカーナ地方のお菓子で、「ズコット」とはカトリックの坊さんがかぶる小さな帽子のこと。その帽子の形をしたスポンジケーキをココアと生クリームで表面を二色に色分けしてある。スポンジケーキのなかには 、チョコレートやナッツ入りのクリームがたっぷり入っていて、甘味は抑えめ。

何年かまえに東京から持ってきたレシピを元に何度か試作し、一応完成の域に達したケーキだ。フランス菓子に比べると、素朴で大ぶりな(ちょっと繊細さにかけている感じがする)イタリア菓子のなかでは 、わりと凝った菓子ではないかとおもう。

カトリーヌドメディチがフランス王家に嫁いだことがフランス料理の淵源というのが定説になっているくらいだから、メディチ家の統治領だったトスカーナは歴史的に料理もお菓子もおいしいにちがいない。しかし簡単にフィレンツ ェに食べにいくわけにもいかないし、東京にいるわけでもないから、ズコットが食べたければゴイアニアで作るしかないー

さて、今日のアンジェリータ先生のズコットの出来、見た目はかなりいい、そっとナイフで切って皿にのせて食べてみるー おいしい、クリームにラム酒がほどよく効いていてひんやりしていておいしい。

ブラジルのお菓子のレベルからすると別世界。
東京基準でもかなりレベルが高いと思わせる出来だ。
ただズコットをフィレンツェや東京で食べたことがないので、ホンモノの味がどのようなものなのか知らないので比較ができないのだけれどー

さて1点だけ改良点があった。それはカットすると形が崩れてしまうこと。
スポンジもカスタードクリームも柔らかすぎることが原因。
もう少し卵の量を増やしてカスタードクリームを固めるかスポンジの層を増やす対策が必要だろう。

それにしてもー おいしい。、ブラジルの田舎でもこんなケーキができるんだな。
いい料理人(いい女中さん)というのはすごいー
とあらためて感心しする。

この分だと未知の領域、菓子界に巨大にそびえる”フランス菓子”にチャレンジする日も近いと期待させる。ゴイアニア製だけど、とびきりおいしいオペラとかアンブロワージーなんか食べられるかもしれない。想像するだけでワクワクしてくる。

by フェリックス 2008年6月

 

 

 

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