カフェ Cafe


ブラジルでカフェとはコーヒーの事である。
ブラジルといえば断とつ世界1のコーヒー生産国で、世界の35%のコーヒーがこの国で生産されている。当然この国ではコーヒーも町の至る所で飲まれている。

ブラジルで喫茶店はカフェテリアと云うのだが、なぜかこの国は喫茶店が物凄く少ない。殆んどのコーヒーが町のBARで安値で販売されており、コーヒーなんてわざわざかしこまって飲むようなものではないと考えられているからかもしれない。

会社に友達が来た時など、「ちょっとコーヒーでも飲みに行こうか」といって、会社近くのBARのカウンターで立ち話をしながら飲むのがブラジルコーヒースタイルであるようである。

で、コーヒーをメインにしているお店がないか?というと本当に少ないがある事にはある。そんな数少ない店を先日リオデジャネイロで発見した。由緒あるお店らしく風格のある店構え、店内の天井も高く落ち着いた、他の店とは全く違う異空間のような空気が漂っている。

コーヒーと言えば、19世紀終わりから20世紀はじめに世界中に広まり始めた高級飲料であった。ヨーロッパでカフェといえば飲食店のような意味合いに取られているが、本来はカフェとは、高級飲料店と云う意味であったのだ。この高級飲料店カフェには、その国の文化人、芸術家などが出入りして論議をかわす場であったわけだ。

この国ブラジルでも高級飲料店の意味のカフェーは、当時の上層階級の溜まり場的、社交場的役割を担ってきた。

リオで見かけたこの店も、その当時を再現した絵などが飾ってあり、店の内装も当時のスタイルをそのまま継承している為、その店に入ったとたん周りの空気が変り、それがその店の独特の雰囲気を作っている。コーヒーを飲みながら周りを眺めていると、当時の喧騒が聞こえてくるような感覚に襲われる。それがまあその店が持っている風格という事なのかも知れない。

20世紀初頭、街に刺激にあふれる物のなかった時代、コーヒーは人々を夢中にさせるに十分な刺激的高級飲み物であったのであろう。その刺激を求め集まる溜まり場がカフェーで、その当時の雰囲気を持つカフェがまだ残っている事がうれしい。

昨今カフェーと言うと、Hard Rock cafe や インターネット カフェに代表されるように、子供の溜まり場的意味に成り下がっているような感じがする。これらのカフェーも刺激を求めてくる人達の溜まり場であることに変わりはないのだが...

と云うことはカフェーの意味は、刺激を求める人達の溜まり場と云う事か?
時代は変れどもカフェーと言う言葉の持つ意味は変らないのか??
などといらん事を考えたりするのであった。

by ヒカルドン 2007年8月

 

 

 

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