カシャーシャ cachaça


カシャーシャはブラジル特産のサトウキビを原料とした蒸留酒である。

アルコール濃度30% 〜40%ぐらいの、いわゆるスピリッツ系のお酒だ。今、世界の4大スピリッツと言われている蒸留酒に「ウオッカ、ジン、ラム、テキーラ」があり、残念ながらブラジルのカシャーシャは四天王には入っていない。

これらスピリッツが一般庶民に広く支持されているのは、総じて安いと言うのがその理由の一つだ。誰でもお手頃な値段で買えると云うのが大変重要なのだ。実際にはこれらスピリッには、高級ラインと言われる物があり、一級品になると1本2万円を超える物も存在し、それはそれで無茶苦茶いい酒なので別の機会に紹介したい。

今回はスピリッツ酒が持つ本来のスピリットについて触れたい。

そもそもスピリッツとは何なのか?
このお酒にどういう意味合いが含まれているのか?

スエーデン原産のスピリッツに「アクアビット」と云うものがある。ラテン語で「命の水」もしくは「生命の水」と言う意味である。もう解りますね。スピリッツとは英語からも察する事が出来るように、これは、「魂の、精神の」そして心の水なのだ。

日々の生活で疲れた体に、魂を命を吹き込む水。
これがスピリッツなのである。

そのブラジル代表がカシャーシャ、日本では、愛称の「ピンガ」の方が名が通っているかもしれない。

ブラジルのBARでは、労働者が朝、農場への出勤前に、このカシャーシャを一杯だけ
ショットグラスで一気に飲み干し出て行く光景を目にする機会が多い。その粋なしぐさに憧れて、わたしも、多くの安銘柄のカシャーシャを飲んできた。

カシャーシャはサトウキビを原料とした蒸留酒で、その意味では同じサトウキビを原料とするラムに近いわけであるが、製法が違うため味は大きく異なる。カシャーシャの味はどちらかと言うと、テキーラや日本の焼酎に似ている。カシャーシャが持つ独特の匂いが焼酎の匂いと共通する所がある。

安銘柄のカシャーシャになるほど、匂いが鼻につくので、こういう酒はチビチビやってはいけない。やはり、ブラジルの庶民作法にならって、一気に喉に流し込むのが、この酒の正しい飲み方のように思う。喉から胸にかけ、いい感じでカーッと熱くならないと飲んだ気がしない。

お勧め銘柄は「タトウージーニョ Tatuzinho」とは「小さいアルマジロ」の意で、ビンもアルマジロマークが入っている。ビール瓶に詰められているのがいかにも安っぽくていい。飲みすぎると、翌朝、目ヤニが溜まるのもナイス。

by ヒカルドン 2007年3月

 

 

 

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