アマゾンの朝食シリーズ  マカシェイラ芋


アマゾン人は朝食から芋を食べるのが好きなようだ。今回はマカシェイラ芋だ。

この芋も、マンジョウカ芋の一種。マンジョウカ芋には毒ありと毒なしがある。毒あり芋はマンジョウカ ブラボと呼ばれる。この芋には青酸カリが含まれており、生で食べると当然死ぬ。ブラボとは、「気が荒い」と言う意味だ。口にする食品で「気が荒い」というのはいただけない話だが、この毒のある食品をいかに無毒にして食べるか?という人間の飽くなき欲求をよく表している。毒芋は、水にさらしたり、煮たり、天日にさらす事で毒抜きをしなければならない。

何故そんな邪魔臭いことまでしてわざわざ、毒のあるものを調理して食べるのか?そこには、美味しい物を味わいたいという人間の欲望が絡んでおり、それが文化でもあるわけだ。日本では、河豚料理はごく当たり前のようにとらえられているが、河豚だけにかぎらず、タニシ、キノコ、素晴らしき日本の食文化を創造する過程で多くのチャレンジャーの命が毒食品により奪われた。かれら、毒食品に挑む挑戦者なくして今日の日本料理はありえない。

さて、今回本題の芋は、アマゾンではマカシェイラと呼ばれている。ブラジル南部ではアイピンと言われる。この芋には毒はない。と言われている。が実はこの芋にも微量ながら毒は含まれている。ちなみにどの位の量かというと日本政府が認めている基準の10倍程度だそうだ。だが、このぐらいの量では人間は死なない。
毒あり芋では絶対に食べる事のできない生の芋を一度食べて見たいという欲求がこの料理を生んだのだろうか?

一見、ただの茹で芋だが??食べてみてもただの茹で芋だった。

芋は、ねっとりした歯ざわりで、味はエビ芋に少し似ている。ねっとり感とほくほく感がうれしい。こちらアマゾンでは茹でたての熱々にバターを塗って食べるのだが、芋とバターの相性は世界共通だなーと納得。

この芋をからっと表面だけを揚げ、出汁で食べても美味しいだろうなと思うような芋である。

この芋は気が荒くないので安心していただける。寝起きの朝食から気の荒い物を食べさせないアマゾンの朝食は素晴らしい。

by ヒカルドン 2007年1月

 

 

 

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