アマゾンの田舎の朝食屋


今アマゾンでは、アマゾンの田舎で出てくる郷土の朝食を売りにしている朝食屋さんが流行っている。いきなりそんなこと言われても、いったい何のことだか解らないだろう。だって、アマゾンでは、やっぱり朝食もアマゾンらしい物が出てくるのが普通じゃない?何で、わざわざ郷土朝食を出す朝食屋が流行るのか?

実はこういうわけなのである。ブラジルアマゾン流域を代表する街マナウスは、アマゾン河のど真ん中に位置しする人口150万人を超える大都会である。アマゾン地域にありながら実は結構都会だったりする。街の朝食は、どの家庭でもパンとコーヒーのブラジル全国スタンダードだ。昔、都会の朝食に憧れた結果その様になってしまったのかもしれない。折角アマゾンであるのに、郷土の香りが全くない普通の朝食だ。

かつてアマゾンの森奥から都会を目指してやってきた多くの労働者達は、都会風の朝食に満足したにちがいない。
「これで俺も都会人」
「田舎の朝食なんて食ってたら田舎モンだと馬鹿にされる」
だったはずだ。

そのはずが、田舎の郷土朝食を出す店が出てきてからこの5年ほどで大きく変わった。郷土朝食店は大ヒット。「懐かしさ」「おばあちゃんの味」に涙する老若男女が、郷土朝食店に殺到。今では、雨後の竹の子のように、次から次に出てきた郷土朝食屋に、土日は、家族揃って朝食を取りに行くというのがここマナウスのスタンダードになりつつある。

流石に最近は懐かしさに涙する者はもういなくなったが、皆うれしそうな顔して、椰子の実などをかじっている。

食べると、結構美味しい。本当はアマゾンの森の恵みを食べる朝食の方が都会風の朝食より、ずっと豊かで美味しいという事にアマゾンの人はやっと気がついたのだ。

アマゾン旅行の際に機会があれば一度覗いてみるのも楽しい。ただし、メニューには、知らない食べ物がずらり。人の食べてるのを観察してあれと同じ物を下さいというのが近道かも知れない。

by ヒカルドン 2007年1月

 

 

 

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