夜のフルーツ屋台


ブラジルの街道では、屋台を良く目にする。何故、街道なのか?

ブラジル人は、週末必ずと言ってもいいほど家族で外出する。目指すは、海岸であったり、避暑地であったりする。当然土日は街道を家族揃って通ることになり、そして、屋台で食料調達するのが基本パターンになっている。

その街道外出客を狙うのが、街道食品屋台である。土日、休日が彼らの勝負の日である。

街道に軒を連ねる屋台の特徴は、皆同じ商品を売る事である。「焼きトウモロコシ」ならすべて「焼きトウモロコシ」。「焼肉なら」すべて「焼肉」と不思議になるぐらい全て同じ商品を売り、その列では、誰も他の商品を売ろうとしない。

アマゾンのマナウス街道では、「フルーツ」屋台が軒を連ねる。昼間は、あまり目立たないそれらの屋台も夕方から夜にかけてはこうこうとランプが燈り、色鮮やかなフルーツが暗闇に映し出される。それが、フルーツをより美味しそうに見せ、つい買う気もないのに立ち止まってしまう。

そして、それが屋台側の作戦だ。彼らの罠にはまるとただでは帰れない。で、渋々何がしかを買うわけだが、これがいけない。例によって必ずお釣りを用意していない。(実はお釣りがあってもないと言う)その結果、お釣りの分まで、不要なフルーツを買わされる羽目になる。喜ぶのは屋台のおっさんと、普段持って帰らない物をぶら下げて帰った親を見てフルーツの入った袋に飛びつく子供だけである。

トロピカルアマゾンは、訳のわからないフルーツなども多く売っており「ハズレ」もあるが、全く知らない未知の美味しいフルーツに出会う「当たり」もある為、永遠にくれないお釣り分で、新しいフルーツに挑戦してみるという楽しみも残しておいてくれる。屋台の戦術は実は奥が深かったりするのではないか?と最近思っている。

by ヒカルドン 2006年10月

 

 

 

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