天婦羅のルーツにせまる


天婦羅の語源は、ポルトガル語のTempero テンペーロ(味付け)にあると言われている。

南蛮貿易の頃、ポルトガルや、スペインから持ち込まれた調理法の一つだ。カステラもその一つで同じくポルトガル語Casteloカステロ(城)から来ている。おそらく、当時の日本人が南蛮人に何の料理かを尋ねた所、相手は、「城の形をしたケーキ作って入るのだよ」「味付けをしているのだよ」と答えたものと想像できる。
会話の一部の「城」「味付け」が一人歩きし、固有名詞になってしまったのが天婦羅であり、カステラなのである。

その後の江戸時代に日本は200年の鎖国に突入する。鎖国の間「Tempero」は日本で独自の進化をし、今では日本食を代表する天婦羅になっている。

一方ポルトガルの植民地であったブラジルにも同じ調理法は持ち込まれ、ブラジルではこの500年の間にどの様に進化したのか??植民地時代が長く続いたブラジルでは、本国人が正式な方法を持続した為、あまり進化しなかったと考えられる。つまり、日本に持ち込まれた天婦羅の原型を今にとどめている可能性がある。

あるときは、材料がない、情報が途絶えたなど、いろんな諸事情により、困難に直面した時、それは進化して新しい創造物を生み出す。

そんな想像をしながら、ブラジルで天婦羅の原型を食べて見るのも面白い。

材料は、カニの爪であったり、ワカサギであったり、日本での天婦羅はカニがエビであったり、ワカサギも当然ある。

同じ、また似たような材料が、同じく揚げ物として出てくるとますますこれは、天婦羅の原型なのだと確信してしまったりする。

で、原型も結構美味しい。

by ヒカルドン 2006年9月

 

 

 

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