ドラフトビアーを楽しむ


ブラジルでは生ビールの事をchoop(ショッピ)と言う。意外に知られていないが、ブラジルは世界でも有数のビール消費国だ。ビールの国のドイツ人もブラジルのビールは美味いと言っていたのでかなりいけるのは間違いないだろう。

特にブラジルの真夏に飲むビールは、最高だと言っておこう。

ブラジル人はビールをガンガンに冷やす。それがブラジルでのビールを飲む作法のようだ。凍る寸前までに冷やしてあるので、瓶ビールは、絶対に瓶の胴をもってはいけない。持った瞬間に凍るギリギリに調整されたビールは、瓶ごと凍りつき肝心のビールがシャリシャリになってしまうからだ。ブラジルでは瓶のネックを摘むのが由緒正しき持ち方だ。

多くの店では、冷え冷えビールがぬるくならない為の後のフォローも愉快だ。瓶ビールと共にお店から提供されるのが、発泡スチロールでできたビールホルダーだ。ビールは、必ずこの発砲ビールホルダーを被せられ、テーブルに持ってこられる。裸の瓶をテーブルに置くのはビールに対して失礼な行為なのだ。

ビールはキンキンに冷やすのがこの国のビール作法であると云うことをまず知ってもらい、本題の生ビールに話を進める。

ブラジルで断然お勧めは生ビールである。ブラジルは生ビールの歴史も古い。1808年にポルトガルのロイヤルファミリーによってリオデジャネイロにもたらされた生は、当時からそれを置くBARのクオリティを証明するシンボルであっった訳で、今もそのスピリットは延々とBARに受け継がれている。各BARごとに独自の注ぎ方や冷やし方で同じ銘柄の生ビールがこうも変るのか?と言うことを知る事の出来る生ビールがブラジルでは楽しい。

生ビールもやはり、ブラジルのビール作法により、いかにして冷やすかにその情熱が捧げられている。なかには蛇口付近に冷却コイルを何十にも巻いてキンキンで透き通るような音さえ聞こえてきそうな生を提供する店もある。

そんな生ビールで、リオデジャネイロで一番旨いと評判の店に行ってきた。見かけは、何の変哲もないBAR
ところが、その店の生ビールは噂どおり、なんとも旨い。その秘訣は、ずばり氷で冷やす事。後は注ぎ方、コップの冷やし方、泡の密度だそうである。

氷の温度で冷やすビールの冷え加減は、電気で冷やす冷たさと全く違うのだそうだ。

夜店の氷たらいのラムネ、真夏の桶の中のスイカの冷え加減といえばわかるであろうか?
その冷え加減は夏の香りをも運んでくれる。

by ヒカルドン 2006年9月

 

 

 

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