サラサラヘア〜への憧れ


ブラジルでサロンをやっている時に一番多かったサービスは「escova」という髪伸ばしセットだった。アメリカに住んでいる時には、髪の毛がクルクル天然でやたらと気にしていたのは黒人だけのように感じたから、欧米系はそこまで天然ではないと思っていたが、ブラジルに来て見たこともないようなクルックルのお姫様縦ロール状態の「天然デジタルパーマ」な女性が多いことに気づいてびっくりした。

写真の女性はまだマシな方である。面白いのは彼女達の髪の毛は、ある一定の長さに達したあたりからクルクルと巻き始めることだった。これは、女性に限らず、男性もロン毛にすればするほどクルクル巻き始めて、まるで王子様状態である(笑)

ある日の出来事、いつもサラサラなロングヘアをたなびかせてやって来ていた、うちのサロンの美容師がクルリンコな髪の毛で現れ、不思議に思ったわたしは

「誰にやってもらったの〜?」

と聞くと、彼女は一瞬びっくり固まって、苦笑いしながら

「自然がこうしてくれるのよ〜」

と答えたのだった。そして、彼女曰く、毎朝2時間かけてドライヤーで伸ばしていたらしかった。。。それくらいサラサラヘアに憧れているという熱意を感じた。。。そして、特別何もしなくてもそれなりに真っ直ぐのわたしの髪の毛を羨望の眼差しで見つめるのだった。。。わたしからすると、彼女のクルクル巻き髪がオシャレでゴージャスだと思うのだけれど、いつの世も、人間というのはないものネダリな動物であるとしみじみ感じた。

さて、かな〜〜〜〜〜り運がよくないと間違ってもサラサラヘアに生まれることがないブラジル人だから

髪の毛がサラサラ → サロンでセットしている → 金持ち

の構図が自然とできあがってきている。確かに、貧しいエリアの女性をみると、みんな決まってクルクル天然パーマを後に一まとめにしてひっ詰めた髪型をしているのだった。

右の写真は上のクルクル天然デジパーの女性の「escova」サービス後の写真で同一人物であるが、確かに確実にお金持ちに見える。。。不思議だけれど、やっぱりそうだ。。。お金持ちに見えるだけでなく、なんだか美人にも見えてくる。。。

ブラジルは適齢期の男性の人口を大きく上回る女性が存在しており、条件のいい男性を射止めるためには自分を磨かないと売れ残る。そして、美しければ美しいほど、相手の条件もよくなることから、週末のお出かけには、こうやって髪の毛を伸ばして少しでも自分を美しく見せるのは一般常識となっている。

ちなみに、日本の「縮毛矯正」のことは「escova definitiva」と呼ぶ。たくさんの天然デジパー女性たちの憧れの的だが、日本人もびっくりな値段に結局そんなお金が払えるのはお金持ちだけというのが現実だったりもする。。。

by あっこちゃん 2006年6月

 

 

 

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