ドレスアップ


アメリカに住んでいる時、ちょっと郊外のショッピングセンターなんかに出かける時に、うちのブラ男がやたらとお洒落にうるさいのをわたしは彼が普段仕事ばっかりで出かける機会があまりないからだと思っていた。

日本を訪問した時も、たったの1週間の滞在だというのにすごい量の洋服や靴を持ってきたもんだった。

さて、初めてブラジルに訪問した時に夕方偶然会ったブラ男の古い友人とその彼女とレストランで食事をすることになった。2時間後くらいに指定のレストランで待ち合わせを約束してわかれた。

滞在していたブラ男の父の家に戻って準備をしていると、ブラ男が傍から

「もっとお洒落しなきゃだめだよ!」

といってきた。

でも、わたし達が道であった友人とその彼女は結構ラフな格好だったから、下手にお洒落してわたしだけ浮いたらいやだなぁと思ったから、ほどほどにハデになり過ぎない服を選んで出掛けることにした。

アメリカ生活の長いブラ男だったから、意外に時間には忠実だったが、ここはブラジル。あんまり時間ぴったりに到着して散々待たされるのも癪だと、約束の8時に店の前を車で通って友人がいないか確認して当然いないからその辺をぐるっとドライブして時間をつぶすことにした。

ブラジル全土がそうではないと思うけれど、ここ、ゴイアニアでは、どこのバーに行こうかとバーの前を徐行して中を覗き込み、客の込み具合や知り合いがいないかをチェックする車が列を作ったりしている。夜になり、交通量も少なくなると、車二台並んで話しながら走行したり、日本では考えられないような状況をよく見掛ける。だいたい、バーに行くのに車ということ事態おかしい。

話を戻して、わたし達は15分毎くらいに約束のバーの前を通って確認しても友人の姿は全く見えず、もう9時になってしまい、いくらなんでもこれはおかしいから、二人で別のバーへ行こうかと相談しながらゆっくり徐行してると後から「パッパー!」とクラクションのが。。。

なんと、友人カップルもバーの前を何度も覗き込みながらぐるぐる回っていたことが判明。。。ブラジル人はどうやら、他の友人よりも先に到着したくないらしい。。。

で、驚いたのは、二人ともはりきってドレスアップしていたことだった。

ブラジルの生活にも慣れてきてわかったのだが、ブラジル人は1日平均2回はシャワーを浴びる。たいていは、朝と夕方。食事などのお出掛け前には必ずシャワーを浴びるし、夜のお出掛けには普通に「ドレスアップ」するのだ。

ドレスアップする場所は、レストランなどに限らず、ショッピングセンターに行くのにもドレスアップ。もちろん、普段着の人もたくさんいる。でも、みなできることならドレスアップをしたいと思っていることは確か。というのも、ドレスアップできるのは、余裕のある人に限られるのも確かだから、服装でその人を判断する階層社会のブラジルの性格をショッピングセンターでも垣間見ることになる。貧しい階級の人たちには、一生ショッピングセンターと縁のない人も多い。。。

とはいえ、こういう習慣は、結婚してだんだんお洒落に頓着になってしまう日本人からすると、ブラジル人夫婦がいつまでもお互いを異性として意識し合う環境にあるのをいいことだなぁと感じたりする。

by あっこちゃん 2006年7月

 

 

 

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