試着室


我が家は、2004年から2006年の約2年間「サロン&洋服屋」を経営していた。

大きなお店でもなかったから、受付、会計、洋服の接客をわたしがやっていたのだが、そのお陰でいろいろとブラジル女性について観察できた。まず、ブラジル人は店員の意見を聞いてくる人が多い。ブラジルの洋服屋に行くとしつこいくらい店員が後からついてきて、あ〜だ、こ〜だ話し掛けてきて「○○を探している」といった日には、棚にたたんでしまってある品物を次から次に出して来て、日本人の感覚的には本気で買うつもりがないと悪い気がしてくる。

わたしの場合は、日本式にお客から話しかけてこない限りは目で追うくらいで放置していた。それでも、いろいろと聞いてくる人は日本に比べると断然多い。特に多いのは、試着している時に尋ねてくる客だった。

我が店の試着スペースは、奥の一角にカーテンで仕切っていた。

試着したいと言われるとそこに連れて行ってカーテンを閉めるのだけれど、こっちが閉めないと開けたまんまでいきなり洋服を脱いで試着始める。しかも、ブラジルはノーブラの人が多い。でも、そんなことはお構いなしで、女性のわたしの前だとちっこいおパンツ一丁になって平気な表情だ。

当初、見ないように心掛けていたが、当の本人たちは見てて欲しい様子だったから慣れてきたらよくよく観察するようになった。で、気づいた日本人とブラジル人の違い

 

○下半身に比べて上半身の作りが妙に小さい人が多い

○おっぱいが上の方についている

○胸板が厚い

 

ブラジルのトップは、伸縮素材の生地が主流だけれど、アメリカのものに比べて小さめのような気がしていた。つまりは、Mサイズの人でも上半身が小さいからそういう規格になるのだと改めて実感した。

それが証拠に、ブラジルのマネキンは上半身と下半身が別物のような代物である。最初にこのマネキンを見た日には、

「こんな体格の人いないよ〜」

と思ったけれど、美人であればあるほどマネキン体系であるのに気づいてびっくりした。

 

さて、試着してとっても気に入った洋服があったとしても、通常はその場では決断しない。決まって

「うちの主人(もしくは恋人)に見せないと決めれないわ」

といって、お取り置きをして男性を伴って再来店する。そして、改めて男の前で試着して男が首を立てに振らない限り、どんなに気に入ってても決して購入には至らない。ブラジル女にとって洋服とは男性のために身に付けるものなのである。

by あっこちゃん 2006年6月

 

 

 

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