ブラジルのジーンズ事情


ブラジルには多くのジーンズメーカーがある。
値段も高いものから、安いものまで様々で、ブラジル生まれでない私は正直言ってどのメーカーを選んでいいか分らない。ケツのでかい外人仕様に作ってある海外でジーンズを買うにはちょっと注意が必要だ。

ウエストだけで購入するとダボダボのジーンズをつかまされる可能性があるからだ。有名どころはそこそこいい値段するので、最初は練習の意味も含めて安いジーンズを購入するのが、将来自分に合ったジーンズに巡り合うための秘訣だ。

ブラジルのジーンズのサイズは、表記がインチではない。で、初めての人には何番が自分のサイズかまったくわからない仕掛けになっている。従い、ジーンズを買いに行って、知らない番号表記で売られているジーンを目の前にして最初からくじけそうになる。

しかし、ここで引き下がってはいけない。定員の女の子を呼んで適当に身繕ってもらうという方法がある。店員は必ず「お客さんの番号は何番を穿いてますか?」と聞いてくるので「私の番号は何番だと思いますか?」と逆の質問をしよう。

そうすると、さすがは店員、大体近いサイズを持ってくる。そうやって身繕ってもらった何本かのジーンズをもってすかさず試着室で実際に穿いてみる。自分にぴったりのジーンズが見つかったら、番号をチェック。これで、まずは自分のサイズ番号がわかったことになる。

ただし、ブラジルでは自分のサイズが分かったからといって、決して店頭にあるジーンズを自分の番号だけ確認して購入してはいけない。ブラジルのジーンズはメーカによって同じサイズでもかなり差があるので、買って後で履けなかった、もしくは、サイズが大きすぎのガバガバということはによくある。いったいどういう基準で番号を振っているのか知らないが、かなりいい加減であることは間違いない。

つまり番号表記は無意味だし、特にブラジル表記の番号も覚えなくてもいい事を思い知らされることになる。番号はあくまで大体の目安表記として、自分に合ったジーンズをより素早く探し出せるヒントぐらいに考えておけばいい。

では、気を取り直して再度挑戦。

入店して、ジーンズのモデルと色を吟味した後は、自分の番号プラス1番上の番号とマイナス1番下の番号をもって、試着室で確かめる。ダメな場合はさらに上番号やもっと下の番号を持ってきてもらうはめになる。で、ようやくぴったりはまった番号に巡り合うことができる。

次にしなくてはいけないことは、自分に合った番号の同じモデルのジーンズを3本から4本持ってきてもらうことだ。

店員は、「同モデルの同じサイズをなぜ3本も持ってくるのか?」と、怪訝な顔をするが、そんなのは無視して試着するのだ。

ここで忘れてはいけないことがある。ブラジルでは、ウエストサイズ同様に、同じメーカーの同じ番号の同じモデルでもサイズが微妙に異なるからだ。案の定3本中2本はなぜかいまいちしっくりこないのだ。で、残ったものを購入すれば、何とか気に入ったものが手に入るという寸法のはずなのだがそれでも失敗して、長いこと穿いていないいないジーンズの在庫を何本家にストックするはめになってしまうのだ。

だだし、このブラジルジーンズのいい加減さがプラスに働くこともある。ブラジル人の体型に合わせて作ってあるジーンだが、縫裁のいい加減さが時に日本人体型にぴったりくるものがあるからだ。

さすが人種のるつぼブラジル。いろんな民族の混じり合った国だから、どの人種にも合うように、同じサイズの同じモデルでも微妙に調整してくれているのだ。

ブラジルでジーンズを買いに行くと、ブラジルの懐の深さときめ細かい配慮が心に染み入るように分かるのだ。

by ヒカルドン 2007年8月

 

 

 

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