ブラジル的美意識    男のマニキュア&ペディキュア


日本で一度もしたことがなかったもので、ブラジルではじめて試みたことのひとつに「マニュキアとペデイキュア」がある。

私は一応オトコなので、日本の文化のなかでマニュキュアとかペデイキュアとかをスルという発想がなかった。それは芸能人とかホストの世界のものでマトモな男がやることではないというイメージがあった。イメージというか自分でしてみようとは考えたこともなかった。

ブラジルのサロンで髪をカットしているうちに、男性でもマニュキュアやペデイキュアをしている人が結構いるのに気がついた。店の人に聞いてみると、男性でもする人は沢山いるという。値段も安い。手と足で750円くらい。ゴイアニアの普段いってる床屋さんの値段だが、この間いったリオでは500円だった。

ブラジルでは−というかラテン世界ではどこでもそうらしいが−歯並びと並んでツメの手入れは大切な身だしなみ項目らしい。一度事務所のオンナのコに

「指先がささくれ立っている、サロンでカットしてもらえばいい」

と突然言われてすこしびっくりした。彼女は多分、わたしの指のササクレが気になっていてつい言ってしまったのだろう。

かなり抵抗があったのだが、その値段の安さとどうしてもやってみたいという好奇心もあってある日思い切ってやってみた。それが結構たのしいんだな。キレイな女性がかしづいてくれて、丁寧に磨いたり、コスッたり
お湯につけてくれたり、ちょっと手のひらをもんでくれたり、楽しい。足の指をするときは

「しまった、足を洗ってくればよかった、クサかったらどうしよう」

と余計な気遣いまでしてしまった。お湯にすぐ足をつけてくれたので大丈夫だったがー。

「仕上げをどうするか?」ときかれた。

全然マニュキュアについての知識がなかったので、なんて答えていいかわからなくてモジモジしていると

「透明なマニュキュアを塗ったらどうか」

と言われたので、それにしてみた。刷毛で丁寧に塗ってくれてピカピカになった。形がくずれてデコボコしていた足の小指の爪も、表面がフラットになり、ピカピカだ。

初めてしたときは、家に帰ってから何度も何度も光にかざしてみたりした。

ブラジルではあまり時間がないと、髪の毛をカットしている最中にマニュキュア専門のオンナのコがひざまずいてしてくれる。つまり二人の人間がかかりきりになってくれるわけだ。王侯貴族になった気分だ。

オンナのコに聞いてみると、二週間に一回くらいがいいペースだという。金持ちでなくとも女中さんでも店員さんでも女性はみなやっているらしい。さすがに私は年にせいぜい3−4回くらい。

髪の毛とまとめてやると、全身がスッキリした感になってさわやかな気分になれる。
ブラジルに遊びに来たときは(仕事でも)男性も勇気を出してぜひ一度お試しあれ。
結構イケますよ。

 

by フェリックス 2006年8月

 

 

 

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