ブラジル的美意識    白い歯っていいな♪


うちのブラ男がブラジルに帰って来て最初にしたこと。。。

「歯医者通い」

わたしは、運良く「歯」だけは健康に生まれたから、日本で歯医者に通ったのは「親知らず」の治療くらいのもんだった。だから、ブラ男がブラジルに帰るや否や歯医者に通うなんて、よほど「虫歯」を我慢していたんだろうなぁ。。。としか思わなかった。

わたしは、特に歯の痛みなどなかったから歯医者に行く必要はなかったけれど、もしも、虫歯ができてたとしたら治療は早目がいいと思い、ある日のことブラ男にくっついて歯医者で検査をしてもらうことにした。

ブラ男の通っていた歯医者は、ビルの1室で、白人の人懐っこい女性の医者が受付の女性と二人でやっているアットホームな雰囲気で、まだ、オープンして間もないらしく、医療機器も真新しくて清潔だった。ラッキーにも彼女は英語がしゃべれたので、検査も和やかに進んでいた。そして検査の後、彼女は神妙な面持ちで言った。

「アキコ あなたは、虫歯はないけど手術した方がいいわねぇ」

手術?????!!!!!

一瞬わたしは自分の耳を疑った。。。虫歯がなくてなんで手術??????

びっくりきょとんとしているわたしを見て、彼女は、説明をし始めた。

「アジアの方ではあんまり気にしないんだけど、あなたの顎の付け根はずれているのよ。そのせいで、多分あなた、頭痛や肩こりがあるんじゃない?手術するといろいろな面で楽になるわよ。」

そういわれると思い当たる節があった。わたしは、口を大きく開けようとすると「カックン」と顎がなる。でも、生まれてこの方、歯の検査でそんなことを言われたことはなかったし、特別支障もなかった。これが普通だと思っていたくらいだ。

結局、アジア人のわたしとしては必要性を感じなかったので手術はしなかったのだけれど、ブラジル人や欧米人だとお金さえあれば手術をするらしいことを知った。彼らにとって「デンタルケア」は、何よりも先に気遣うべき部分なのだ。

何ヶ月かの通院の末、やっと全ての歯の治療が終わったブラ男が

「これで人前で笑えるようになった」

と心底うれしそうなのが印象的だった。

欧米諸国と同じように「真っ白くキレイに並んだ歯」は、第一印象の重要なポイントとなる。だから、ブラジルには日本と負けないくらいたくさんの歯医者がいろいろなところで見かけることができる。ただ、大きな違いは、そのほとんどが「歯並びの矯正」を全面的に宣伝していることだ。子供も大人も歯 並びの矯正のための金属でできた「リテーナー」をつけている人を日本よりも多く見かける。そして、中流以上の家庭の人間で歯がどうもおかしいといった人は見たこともない。

アメリカで芸能人を目指す人が、まず最初にするのは「歯並びの矯正」だと聞いたことがある。ブラジルでは、芸能人でなくとも「歯が美しいこと」が社会的地位に大きく影響したりするから、歯がきれいなのは「普通」となっている。そして、わたしの目も最近それに慣れてきていた。その証拠に、最近入れたケーブルテレビでNHKのドラマなどを見て妙に目に付くもの。。。

日本の芸能人は「歯」が汚い人が多い。

目がすっかりブラジル化している状況で見るから「気持ち悪く」感じることさえある。間違っても、恥ずかしくってブラ男にみせたくないとさえ思う。特に、タバコのヤニで歯が黒ずんだ男性が出てくる時は目を背けたくなる。

ただ、不思議なのは、欧米諸国ではタブーの「八重歯」が日本人にはチャームポイントに見えることだ。

by あっこちゃん 2006年6月

 

 

 

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